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今回は、前回予告した通り、第41図から▲7七角と上がる変化から考察します。
第41図からの指し手②
▲7七角(第47図)△7三桂▲6六歩△同飛▲6八銀△7六歩▲6六角△同角(結果17図)
△7六飛に▲7七角(第47図)と上がる変化を見ていきます。後手は△7三桂が自然です。次に△8八歩▲同銀△6五桂の筋があるので▲6六歩と受けますが、あっさり△同飛と取ってしまうのが良いです。以下▲同角は△同角で△9九角成や△6五桂があるため後手指しやすいです。
そのため、先手は▲6八銀と上部に備えるくらいですが、本譜の他に△6四飛と引く手も有力です。仮に▲3七桂なら、△7七角成▲同桂△7六歩(参考20図)があります。
本譜は△7六歩と打ち、△6六同角(結果17図)を実現させました。やはり次の△9九角成が受けづらく、△6五桂の援軍もあります。
第41図からの指し手③
▲6九玉(第48図)△7三桂▲5八金△6五桂▲3三角成△同桂(結果18図)
△7六飛に対する応手の最後として、▲6九玉(第48図)を見ていきます。変わった受け方ですが、実戦で指されたことがあるため紹介しておきます。
しかしながらこの手は正直悪手です。玉が一段目に行ったので△7三桂〜△6五桂が気持ち良い跳躍。先手は△5七桂不成を受けるために▲5八金と上がり、△6五桂が次に△7七歩を狙っているので▲3三角成と角をさばいておく苦心の順ですが、△3三同桂と取った結果18図は、△4四角や△4五桂の加勢が厳しく、先手陣は収拾困難です。
第39図からの指し手②
▲3五歩(第49図)△7六歩(第50図)▲同飛(第51図)△2四飛(第52図)
ここからは少し指し手を遡り、△7五歩と仕掛けたタイミングで▲同歩以外の対応を見ていきます。▲同歩以外となると、▲3五歩(第49図)と飛車の利きを通す手が考えられます。
△7六歩(第50図)にも分岐があり、本譜の▲同飛(第51図)以外に▲3七桂と跳ねる手もあり、順を追って見ていくことにします。
本譜▲同飛には色々ありますが、△2四飛(第52図)と飛車をぶん回す手が良いでしょう。△2四飛にも分岐があり、▲2五歩、▲3三角成、▲7三歩の順に見ていきましょう。
次回は、▲第52図から▲2五歩と打つ手から考察します。