2025年11月戦の振り返り

11月の戦績を振り返ります。

 

11月戦戦績

 

 

10勝10敗(勝率.500)

 

レート推移

 

11月はなかなか寂しい月となりました。総対局数が20局と、1日1局を割るペースでした。大きな要因は、私の実生活ですかね。少し勉強の方に本腰を入れることにしたので、極端な対局減となりました。しかし全く対局していないわけではなく、途中から久々に将棋ウォーズの3切れに復帰し、対局時間を短くして実戦不足を補っていました。しかしながら3切れは将棋じゃないですね。優勢な局面からことごとく時間切れにされました。24が今年でサービス終了するということですが、ウォーズが24の代替にはならないことを痛感しました。執筆現在で24は983勝なので、なんとか終了までに1000勝に乗せたいとは思っているので12月は頑張って指そうと思います。

レート推移ですが、11月、それ以前から詰将棋などの棋力を維持するトレーニングをほとんどしていない状態なので、結構負けてレーティングは下がっています。再び2400に乗せるのは厳しそう。12月は勝率やレートはあまり気にせず、1000勝をモチベにしていきたいと思います。

 

 

戦型別戦績

 


11月は角換わり、横歩取りが多かったようですが、どちらも負け越しで足を引っ張る結果に。11月は採用した戦型が少なかったので、それぞれ1局ずつ抜き出して簡潔な振り返りとします。

 

左:第1図 右:第2図
第1図…11/13 vs五段。角換わり(先手)。苦しい終盤になり、▲8六銀が勝負手。△5七となら▲5二歩が生じて難しくなるが、相手も狙いを看破して△4八飛成▲7七玉△5八と、と歩を取らない寄せが冷静で後手勝勢揺るがず。
第2図…11/27 vs五段。横歩取り(後手)。金取りなので△3二歩と受けたが▲3四歩の追撃が痛く先手勝勢に。代えて△5四香と攻め合うべきで、▲3三飛成は△5七桂成▲6九玉△2九馬(△4七馬からの詰めろ)、▲6八銀は5七で清算して△2二銀があった。
左:第3図 右:第4図
第3図…11/29 vs四段。矢倉(先手)。相手は雁木から3筋位取りの独創流。こちらも形にとらわれずに▲3八金△4五歩▲2七金△4三金▲3六歩△同歩▲同金と棒金で対抗し抑え込みに成功。
第4図…11/16 vs四段。相振り飛車(後手)。実戦は△6九角▲5九飛△6八銀▲5五飛△6四銀▲2五飛△同飛▲同桂と華々しくなったが、打った角銀がボケていて形勢は自信なし。△6九角に代えて△3五歩▲同歩△2六歩からいったほうが筋だったか。
左:第5図 右:第6図
第5図…11/30 vs五段。四間飛車(後手)。うまく駒をさばいて後手ペースだが、△5七歩成が軽手。以下▲6六飛△5六と▲同飛△6五桂▲6四金に△6九銀から穴熊に張り付いて攻めが切れなくなった。
第6図…11/15 vs五段。右四間飛車左美濃(先手)。実戦は▲6六角△5二金▲1五歩としたが、金銀4枚相手に戦機を掴めずにズルズルと悪くなっていった。図では▲4五歩と開戦し、△同歩▲2二角成△同玉▲3七桂なら▲7一角の筋を絡めて攻められそうだったか。

 

 

今月の一局

 

棋譜

対局日:11/12

戦後:後手

戦型:相振り飛車

 

左:第7図 右:第8図

角交換相振り飛車となった本局。互いに中住まいに組み、似たような陣形から少しずつ工夫をして戦いに。中盤は先手の攻め、後手の受けという構図になり、形勢は後手が良かったようですが、攻められっぱなしということもあり対局中はむしろ後手が悪いと思っていました。

第7図は8七の馬を取らせて反撃に出たところです。ここで狙いの勝負手が見えたので決行しました。手始めに△8六歩▲同飛とたたき、△2六飛と銀を食いちぎって△4八銀打からの詰めろ。▲8四銀と遮断してきましたが、△4六飛▲4七歩△4八銀打▲同金△同銀成▲同玉△5七歩成▲同金△8六飛(第8図)と飛車を素抜いて後手勝勢に。△8八飛成や△2八飛の合駒請求があるので、先手は見た目ほど攻めに戦力を割けません。実は手順中、▲4七歩では▲4八歩なら銀の打ち込みがなく激戦だったようですが、思い描いていた寄せが決まったので印象に残っています。

自戦記(角換わり)

将棋倶楽部24棋譜を振り返ります。棋譜こちら

 

 

初手からの指し手

▲7六歩△3四歩▲4八銀△8四歩▲5六歩△3二金▲5七銀△8五歩▲7八金△6二銀▲6九玉△8八角成▲同銀△4二銀▲5八金△3三銀▲6六歩△6四歩▲6七金右△8六歩▲同歩△同飛▲8七銀△8二飛▲8六歩△7四歩▲9六歩△9四歩▲7九玉△6三銀(第1図)

 

本局は私が後手番です。出だしは相手が▲4八銀〜▲5六歩〜▲5七銀という変則的な駒運び。村田システム調といえば良いんですかね。私は村田システム相手の成績はそんなに悪くなかった気がしますが、このまま▲6六歩〜▲6八銀〜▲6七銀のように雁木に組まれると村田システムの本領を発揮されそうだったので、△8八角成と早めに角を替えて、5筋を突いたことを後悔させることにしました。

角交換後、先手は8筋を受けずに駒組みしてきたので8筋の歩交換をしました。対して先手は▲8七銀〜▲8六歩。銀冠に組む狙いだったようです。

第1図

 

第1図からの指し手

▲2六歩△7三桂▲2五歩△1四歩▲1六歩△6二金▲8八玉△8一飛▲7七桂△4二玉▲5五歩△4四歩▲5六銀△5一飛▲3六歩△3一玉▲3七角△2二玉▲6八金寄(第2図)

 

居飛車で銀冠に組む構想は、私もたまに指すので、後手番で私がやられて嫌な形をぶつけることにしました。それが角換わりのバランス形。まあ普通といえば普通なんですが、先手側は仕掛ける形を作らないといけないのに対して、後手は手待ちをしていればいいので気楽なのです。私が攻め将棋ではないのもあって苦手にしています。角打ちの隙があればとりあえず打ち込んで、相手に攻めを催促させて、反撃するという指し方ができるんですが…

本局では先手の打開策として、▲5五歩〜▲5六銀と位を取って、▲3七角と設置する構想を見せてきました。位取りは私もやりますが、▲3七角は知らない手ですね。後手が△5一飛と回って△5四歩を見せたのでそれに備えた意図だと思いますが、すぐになにか仕掛けられるということではないので、後手番としては不満のない序盤かと思っていました。

第2図

 

第2図からの指し手

△5四歩▲同歩△同銀▲5五歩△6三銀▲4六歩△5四歩▲4五歩△5五歩▲同角△5三金▲2四歩△同歩▲3七角4五歩▲2五歩△同歩▲1七桂(第3図)

 

第2図の前で先手が角を手放してきましたが、攻め形にはなっていないことから、打開する権利はいつの間にか後手に移っていました。そして第2図でちょうど▲6八金寄と離れたタイミングだったので、△5四歩から動いていくことにしました。

一歩持って▲4六歩と角道が止まった瞬間にもう一度△5四歩と合わせて打開を試みます。▲4五歩△5五歩▲同角に△5三金と手厚さ重視で金を上がりましたが、代えて△5四銀として、▲6四角に△5五歩と抑える順も有力だったようです。これなら先手の角を負担にできていたでしょう。

実戦は先手も持ち歩を生かして▲2四歩〜▲2五歩〜▲1七桂と手筋の継ぎ歩で応戦してきました。

第3図

 

第3図からの指し手

△4四金▲2五桂△2四銀▲1五歩△同歩▲1三歩△2七歩▲同飛△3八角▲2八飛△5六角成▲同金△同飛▲1五香(第4図)

 

先手の狙いは▲2五桂ですが、当面は△2四銀で大丈夫。ということで△4四金と指しました。バランスの役目を果たした金を守りにくっつけていく順は個人的に好きなんですが、代えて△4四銀とあらかじめ避けておく手も有力だったようです。▲4五銀△同銀▲2五飛の十字飛車のあと、▲6二銀と打たれるのを気にして断念しましたが、▲4五銀△同銀▲2四飛△2三歩▲4五飛に△5四銀(a)▲2五飛△4一飛、(b)▲4九飛△2七角はいずれも後手優勢でした。

実戦は△4四金▲2五桂△2四銀に▲1五歩△同歩▲1三歩と端を絡めてきました。対して、△2三玉!という顔面受けが有力だったようです。▲1五香に△1四歩と受けようという意味で、以下▲1二歩成△同香▲1三歩△同香▲同桂成△同桂▲1四香△2五桂という進行は後手も怖いですが、受かっているようです。

実戦は▲1三歩に△2七歩▲同飛△3八角から二枚替えする順に期待しましたが、先手に角を渡したので攻撃力が上がっており、攻めを繋がれる結果となりました。

第4図

 

第4図からの指し手

△2三歩▲1二歩成△同香▲同香成△同玉▲4一角△2二玉▲6三角成△3六飛▲3八歩△6六飛▲6九香△1六飛▲7三馬△7五歩(第5図)

 

第4図で、▲1二歩成△同香▲1三桂成のような攻め筋を防ぐために△2三歩と打ちましたが、これが大悪手。▲1二歩成から清算して▲4一角と金銀両取りに打たれる手をうっかりしており、ここではっきり先手優勢に。

△2三歩では代えて△1四歩▲同香△2三玉として▲1二歩成の直撃を避けるべきでした。以下▲1二歩成には△2七歩▲同飛△3五歩と道を開いて、あわよくば入玉を狙う感じです。

実戦は▲4一角〜▲6三角成が痛く先手優勢ですが、諦めずに指しました。△3六飛▲3八歩で飛車の横利きを止めてから△6六飛〜△1六飛〜△7五歩とアヤを付けて攻め形を作りに行きました。

第5図

 

第5図からの指し手

▲1七歩△同飛成▲2六角△2八竜▲4四角△3三香▲1四桂△1二玉▲6四馬△2五竜▲4一銀△3一金打▲3二銀成△同金▲6五馬△5四歩▲4七馬△2七竜▲3七金△2九竜(第6図)

 

第5図で△7五歩と突いて、悪いなりに勝負になっているかなという感じでしたが、▲1七歩△同飛成▲2六角が相手の好手順でした。△2八竜と取られても、3八歩と6八金、6九香が防波堤になっているので大丈夫ということです。▲1四桂△1二玉に▲3三角成△同桂▲1三香△同銀▲2一銀△同玉▲1三桂成と寄せていたら相手の完勝譜になっていたことでしょう。

実戦は▲6四馬としたため、△2五竜から徹底抗戦しにいきました。△1四竜まで取り切れれば逆転の目が出てきます。▲6五馬に△5四歩は怪しい中合い。▲同馬なら△4三銀▲同馬△同金の予定でしたが、そこで▲2二銀△1四竜▲3二金と進むと後手玉が必死で先手が勝つようです。しかしお互いそこまでは読み切れていなかったので▲4七馬と引き揚げてきました。これには△2七竜▲3七金△2九竜と対応。第6図では後手玉にすぐに厳しい攻めが飛んでこない恰好なので、実戦的にも評価値的にもチャンスが来ていました。

第6図

 

第6図からの指し手

▲5三角成△3五桂▲5四馬△3一金▲5八馬△1三玉▲2二歩△5六飛▲1二金△同玉▲2一馬△同金▲同歩成△5八飛成▲同金△1三玉▲2二桂成△1四玉▲1六金(第7図)

 

第6図で戦力が不足している先手は▲5三角成としてきましたがここはチャンスで、△6七歩と攻め合いに転じていれば一手勝ち濃厚でした。以下▲5四馬は△6八歩成、▲同金は△5五桂、▲6八金は△6六桂で手が続きます。実戦は△3五桂と馬をシャットアウトする順。もう泥試合の様相を呈しているので、とにかく自分からは崩れないという意思です。

そして実戦の▲5八馬にはすぐに△5六飛でした。▲5五歩なら△5八飛成▲同金△6九竜が必殺です。実戦は△1三玉▲2二歩が入ってから△5六飛としたため、馬を逃げない▲1二金!△同玉▲2一馬という迫り方が成立していました。そして▲2一同歩成が詰めろになっているので△5八飛成▲同金△6九竜は利かず、△1三玉と詰めろを外す非常手段を取りました。以下▲2二桂成△1四玉と上部脱出を目指しますが▲1六金と縛られて入玉はかなり厳しい状況になりました。

第7図

 

第7図からの指し手

△5六角▲6七歩△7六歩▲同銀△7八銀▲同玉△8九銀▲同玉△6九竜▲7九歩△7八角▲9八玉(投了図)まで147手で先手の勝ち

 

▲1六金と縛られて危険になりましたが、後手玉はまだ詰めろになっていないので、ここで先手玉に詰めろの連続で迫れるかという状況です。

まず△5六角と打ち、△8九金以下の詰めろ。▲6七歩に△7六歩としました。読み切れてはいませんでしたが、△7七歩成▲同玉△5五角以下の詰めろになっています。なので▲同銀。そこで△7八銀として詰めろをかけましたが、これが敗着となってしまいました。凡に▲同玉と応じられて駄目です。△8九銀から手が続くものの詰みはなく、投了となりました。

△7八銀では△7八歩なら難解でした。△7九角からの詰めろになっています。(1)▲7八同玉は△1五銀打と手を戻します。△6六桂の筋があるので、▲2六桂で桂を渡して迫る順がないのがポイントです。△1五銀打以下、▲同金△同銀▲5九歩△2七桂成が一例で、これは後手が入玉できそう。(2)▲8七玉は有力で、△7九角▲8五歩△2七桂成▲1一飛△1三歩▲1二飛成△3二金▲同成桂△1五銀打・・・というのが一例で、意外と後手玉がしぶとく、入玉できるかが焦点になります。超難解ですが、実戦的にはまだまだ大変な局面だったようです。

投了図

 

本局は、先手の村田システムを警戒して角換わり調の将棋に。中盤でうっかりがあり先手優勢になりましたが、諦めずに指していたら形勢は混沌の様相。終盤はチャンスが何回か訪れましたが、指運に恵まれませんでした。

最後に評価グラフです。

評価グラフ(将棋倶楽部24棋譜分析サービスより)