週刊はるん(三間飛車)

今週は将棋クエストの10切れからの対局です。

 

棋譜こちら

 

対局振り返り

 

左:第1図 中:A図 右:第2図

本局は自分が先手番です。今回は三間飛車を採用してみました。クエストの10切れでは振り飛車を多用しています(対局数自体は少ないですが)。囲いは穴熊です。振り飛車側の定跡はあまり覚えていないですが、穴熊ならば多少の不利くらいなら戦えるのでよくセットで採用しています。

 

第1図は▲8二歩に後手が△6一飛と逃げた局面。ここまでの手順は我ながらよくさばけているなと思っていました。第1図から実戦は▲8五飛と走りましたが、代えて▲5三桂が勝ったようです。もちろん候補のうちの一つとして考えていましたが▲5三桂に△同金▲同角成に△6七飛成▲同金△7八銀のような強襲を気にしていました。が、両取りに構わず▲6一飛(A図)として問題ないですね。▲3一金のような絡みを見せて先手勝勢でした。穴熊をやるならば強い戦いは上等で行くべきです。

 

本譜は▲8五飛に△5六歩▲6六歩△6五歩▲5六銀に△5三歩(第2図)で桂打ちを消されました。とはいえ先手は飛車成りが確定しているのでこれでも先手優勢です。

 

左:第3図 中:B図 右:第4図

第3図は中盤戦ですが、竜が大きく先手大優勢です。後手は△2四香と玉頭めがけて設置してきました。ここで▲6三歩成△同香▲6五香と6三の地点を攻めたのですが、この順は悪手でした。▲6五香に△5四角と打たれるのがしぶとい手なのです。次に△6四歩の竜香両取りがあるので▲9二竜とかわしますが、△3五桂▲3六銀に△3三銀(▲3五銀△同歩▲3四桂を消す)(B図)と辛抱されると先手容易ではありませんでした。

 

第3図では先に▲3六銀が先受けの好手です。△3五桂は▲同銀、△1五桂は▲1六歩、△8八角は▲6三歩成△同歩▲6七歩でいずれも大したことはありません。

 

実戦は▲6五香に△3五桂▲3六銀△2七桂不成▲同銀引△同香成▲同銀△7一歩▲8二竜△3三桂に▲2八香(第4図)とキズを消した手がぴったりになりました。ここからは相手の粘りもあって第4図から90手以上続きましたが、最後は仕留めきりました。

 

最後に評価グラフです。

評価グラフ(将棋倶楽部24 AI棋譜分析サービスより)