今週も将棋倶楽部24からの対局となります。
対局振り返り
本局は自分が後手番です。先手の四間飛車に対して、今回は急戦型を採用しました。大会などのガチ対局や以前まではほとんど穴熊ですが、ネット将棋では、最近は急戦も増やしています。
急戦の場合、最近気に入っている指し方があり、それが第1図のようなエルモ＋△６三金型です。先手が▲５七歩型の場合は△５三銀右〜△５五歩〜△５四銀として厚く構えるのが理想形。▲５六歩型の場合は本譜のように△５三銀右〜△４四銀〜△５五歩〜△５二飛（第2図）と仕掛ける構想です。エルモのおかげで好き勝手指しても割となんとかなります。
第2図から少し局面を進めたのが第3図。金を中央に盛り上げられるのも△６三金型のメリットの一つです。ここで▲６四銀や▲５三歩で後手の攻め駒を責める手が嫌でしたが、▲３七桂と跳ねてきました。△６五桂▲同角が王手にならないようにした手のようですが、第3図以下△６五桂▲６三銀△５三飛▲５五角△同角▲５四金△６三飛▲５五金に△５七桂不成（第4図）と進めてずいぶん後手が指しやすくなりました。
第5図は終盤戦。既に後手勝勢ですが、ここは△４八銀がわかりやすかったですかね。▲３九桂と受けても△３七銀上成▲同銀△２九金▲同玉△３七銀成（A図）と「玉は下段に落とせ」で上から押さえつけておけば確実でした。
本譜は△３七銀不成としたので▲同玉△５八と▲４五角成で上部に上がられて粘る余地を与えてしまったのが寄せで悔やまれるところです。結果的には本譜の順でも勝勢には変わりなかったようでしたが。
