今週は将棋ウォーズからの一局です。
対局振り返り
本局は自分が後手番です。戦型は相掛かりで、後手が横歩を取る間に先手が陣形を発展させる展開となりました。第1図は駒組みも飽和点に達したところです。ここから、△９五歩▲同歩△９七歩▲同香△８五桂▲９六香△９七歩▲同桂△同桂成▲同角（第2図）と進みましたが、歩切れになってしまい、攻めの継続を図るのが困難になってしまいました。△９五歩に代えて△３四歩で、眠っている角を使うほうが勝りました。これなら歩を温存しながら攻め幅を増やすことができていました。
開戦のミスから徐々に苦しくなり、第3図を迎えました。△８七馬とやりたいのですが、▲同金△同飛成に▲４一角から寄せられてしまうので角を渡せません。本譜は△５五桂▲５六銀打△４七桂成▲同銀△３五歩▲４五桂（第4図）で桂馬がさばけて先手がはっきり勝ちやすい局面になりました。
第4図から少し進み第5図。ここで▲５五桂△７三玉▲９三歩成△７ニ金▲５三桂成（A図）のように挟撃態勢を敷かれていたら簡単に負けていたと思います。本譜は▲８一飛だったので△７ニ銀と補強して少し時間を稼げました。とは言っても元が悪すぎたのでまだ先手優勢なんですが…
第6図は後手が反撃の狼煙を上げたところ。ここで本譜の▲４七歩は自然でしたが、これが悪手らしいので将棋は恐ろしいです。△同歩成▲同金△４六桂▲４八玉△４四桂と進んで第7図に行きます。
▲４七歩では、怖いようですが▲５九玉と逃げて先手勝ち筋のようです。後手は駒を渡さずに攻めるのが難しいです。例えば、△４七銀は詰めろ（▲７ニとは△４八銀成以下詰み）ですが、▲同金△同歩成に▲６一竜△同銀▲５五桂（B図）と進んで詰み筋に入ります。まあ10秒将棋の中B図から詰ましきれるかどうかも相当難しいですが…
第7図は△４四桂で追い上げたところです。先手にもミスがあったとはいえ、10秒将棋的に優劣不明の激戦になりました。ここで▲４六金で桂馬を払われていたら難しかったようですが、本譜は▲７ニとの攻め合いでした。ここで後手にチャンスが回り、△５六桂▲同歩△４七角成▲同玉△３六銀▲４六玉△５四桂（投了図）で詰ましきることができました。最後の△５四桂は焦りすぎてギリギリまで見えていませんでしたが…
最後に評価値です。
