週刊はるん(5月第3週)

今週は、大学のサークルで棋譜を記録し始めたので、そこからの振り返りです。

 

対局振り返り

 

初手からの指し手:▲26歩△34歩▲25歩△33角▲16歩△14歩▲48銀△54歩▲46歩△52飛▲47銀△62玉▲58金右△72玉▲68玉△82玉▲78玉△72銀▲96歩△94歩▲76歩△55歩(第1図)

 

ゴキ中

 

本局は自分が後手番です。相手は同い年で、なかなか良く喋る人です。対局中も雑談しながらやっていたので棋譜のクオリティは高くないかもしれません。

対局前に「一間飛車でもなんでもやってみてよ」と挑発されたので、流石に一間飛車はやらないまでも、角頭歩戦法でもやってやろうかと思いましたが、初手から2連続で歩を進めてきたのでできず。大人しくゴキ中にしました。

第1図

 

第1図からの指し手:▲86歩△42銀▲87玉△53銀▲78銀△54銀▲66歩△64歩▲67金△74歩▲58飛(第2図)

 

珍しい組み合わせ

 

本来相手の人は生粋の向かい飛車党なんですが、なぜか本局では居飛車をやっています。なぜかは永遠の謎。

ゴキ中には超速や一直線穴熊などが有力な対策ですが、先手は天守閣美濃にしてきました。個人的にゴキ中に天守閣美濃はかなり違和感がありますが、相手が振り飛車党なので美濃囲いがしたかったんでしょう(適当)。

第2図

 

第2図からの指し手:△35歩▲36歩△同歩▲同銀△32飛▲38飛△52金左▲56歩△63金(第3図)

 

動く

 

第2図から△51飛と待機して、展開によって41の金を32か52に上がるのを使い分けるのは有力でした。本譜は先手の桂を使わせないために△35歩としました。本譜のようにすぐに▲36歩と反発されるのでソフトの評価はいまいちでした。後手は飛車を3筋に振り直し、高美濃に組み上げました。

第3図

 

第3図からの指し手:▲55歩△同銀▲65歩△37歩▲58飛△46銀▲33角成△同飛(第4図)

 

後手、なんとかさばく

 

先手の▲55歩に対し、△同銀ではなく、△同角として銀の動きを止めておくのも有力でした。

△同銀と取ると、この銀を進出する展開になりますね。△37歩で先手を取りに行き、角交換に持ち込めたので振り飛車まずまずでしょう。

第4図

 

第4図からの指し手:▲64歩△同金▲53飛成△63金▲42竜△52歩▲34歩△同飛▲45角△64飛▲23角成△66歩(第5図)

 

うっかり

 

▲64歩から飛車を成らせて△63金▲42竜までは予定の進行。そこで△36飛と銀を取れると思っていましたが、▲45角が激痛になるのをうっかりしていました。△52歩で最悪の事態は回避しましたが、読みが甘かったですね。

第5図

 

第5図からの指し手:▲56金△38角▲65歩△54飛▲45銀△56飛▲同銀△57銀成(第6図)

 

うっかり多すぎ

 

△66歩に▲56金と上がってきました。かなり強気な手ですね。△67歩成が見え見えですから。そこで▲65歩があるわけですが、以下①△78と▲64歩△69と▲63歩成△同銀(A図)は激しすぎてやるべきではないと思い、断念しました(実際は互角のようです)。しかし②△54飛と逃げる手があり、▲67銀△57銀成▲同金△同飛成(B図)の局面は後手優勢でした。飛車寄りは柔らかいですね。

左:A図、右:B図

しかし本譜は△67歩成をやらずに△38角と打ちました。これは▲46金に△67歩成を見せた手ですが、23の馬の利きを忘れていました。これはひどい。角の利きは100万回確認ですよ。

ただ、本譜は▲46金ではなく▲65歩だったので助かりました。△54飛とかわして、飛車を切り飛ばしていきます。

第6図

 

第6図からの指し手:▲45馬△56角成▲同馬△同成銀(第7図)

 

要検討

 

第6図から▲45馬と引きつけましたがこの手が実質の敗着となったかもしれません。△56角成がぴったりで、精算してみると成銀が手厚く、ここで形勢よしを感じました。感想戦でもここを中心に検討しました。

感想戦では色々やった結果①▲64歩△同金▲53歩(C図)は先手よしだろうと結論づけました。△同歩なら▲62歩や▲31飛が激痛ですからね。

家で検討してみると▲64歩は次善手で、最善手は②▲47歩です。これで後手の攻めをシャットアウトできています。以下△29角成▲41飛(D図)と2枚飛車の体制になれば強烈です。

左:C図、右:D図

第7図

 

第7図からの指し手:▲64歩△同金▲45角△65銀▲53歩△67歩成(第8図)

 

手厚く

 

先手は持ち駒が飛車角の高級駒なので受けが難しいのが泣き所です。▲64歩〜▲45角と攻防に打ってきましたが、後手も△65銀と手厚く攻防に打ちました。

▲53歩はまだ▲52歩成とされても後手玉がゼットの形なのでこの瞬間にラッシュをかけます。

第8図

 

第8図からの指し手:▲52歩成△76銀▲97玉△78と▲72角成△同金▲78金△87金▲同金△同銀成▲同玉△76角▲同玉△65角▲77玉△76銀(投了図)まで96手で後手勝ち

 

読み切り

 

第8図から▲67同銀で受けるのは厄介な手だと思いましたが、受け一辺倒だと持たないと見たんでしょうか。▲52歩成から突っ込んできました。これには△76銀が決め手。▲97玉に△78とで必至がかかり、最後はぴったりの即詰みとなりました。

投了図

 

最後に評価値です。

評価値(将棋倶楽部24 AI棋譜分析サービスより)