目次
①対局振りかえり
今週は大会中の無限さんとの将棋です。
infi-shogi-kizuna.hatenablog.com
対局情報:2021/03/27 18:17 友達 10分 INFY_kizuna vs harungun
棋譜:https://shogiwars.heroz.jp/games/INFY_kizuna-harungun-20210327_181715
初手からの指し手:▲76歩△34歩▲66歩△33角▲78銀△22飛▲67銀△62玉▲77角△72玉▲96歩△94歩▲48銀△42銀▲36歩△44歩▲37銀△43銀▲68飛△82玉▲38金△72銀▲48玉△52金左▲56銀△14歩▲58金△24歩▲86歩△25歩▲39玉△54銀▲48金左△45歩▲85歩△44角▲88飛△33桂(第1図)
相振り飛車
戦型は、先手の四間飛車から向かい飛車の振り直しに対し、後手向かい飛車に。両者振り飛車党なので、当然の進行。そして囲いは、先手は▲48金左型右矢倉。▲46歩と突いて▲47金左型を作ると、将来45の争点を中心とした争いになる。対して後手は美濃囲いから4筋に位を張り、主張を作った。
第1図からの指し手:▲84歩△同歩▲同飛△83歩▲86飛△24飛▲75歩△35歩▲同歩△同角▲65歩△43金▲66角△15歩▲77桂△44角▲同角△同金▲66角(第2図)
小競り合い
相振り飛車は、飛車先交換などで細かく動き、少しずつポイントをあげるのが基本。お互い歩交換したが、後手の角が35に移動したタイミングでの▲65歩が機敏な一着。▲66角(第2図)まで進み、後手の金を上ずらせ、先着1名様のラインに角を設置できた先手の作戦勝ちと言える展開に。
第2図からの指し手:△55角▲74歩△同歩▲55銀△同銀▲同角△同金▲95歩△同歩▲93歩(第3図)
5筋は制圧
△43金のような手は弱気で、いつでも▲55銀が権利として残る。そのため、△55角は仕方のないところ。ここで▲同銀を入れるのをこらえて▲74歩を入れたのがさすがの利かし。あとだと△同飛の可能性がある。△66角▲73歩成△同銀▲66飛に△88角という順はあったが、玉形が乱れるのを嫌った。以下△55同金まで進んで、5筋は制圧できたが、端攻めが飛んできた。後手は受け続けると、攻め潰される自信があったので、このあたりで先手陣に嫌味を付けたい。
第3図からの指し手:△75角▲36飛△35歩▲同飛△34歩▲36飛(第4図)
攻め駒を攻める
攻めるといっても、対局中は先手陣へのとっかかりが一目で見えなかった。ということで△75角と飛車を攻めたが、この構想がどうだったか。幸便に▲36飛と回られ、ここで2歩を使うようでは明らかに損をした。
ここでのソフト先生の答えは、△59角。▲78歩と打たれ、▲58金があるので切り捨てたが、△37角成があるので無駄ではない。△59角以下は、▲78歩△26歩▲同歩△27歩という感じで激戦。
第4図からの指し手:△35銀▲76飛△46歩▲同歩△54歩(第5図)
先手優勢
後手はとにかく飛車を取りたい。取るだけなら△46歩として閉じ込めておけばいいのだが、△46歩の瞬間▲44角があって指しづらい。なので44に効かせて△35銀と打ったがいかにも打たされた感で、陣形がバラバラである。後手は△66金と出たいが、▲55角がある。一回△46歩を利かして、じっと△54歩に期待した。
第5図からの指し手:▲73歩△同玉▲85桂△62玉▲75飛△同歩▲42角△89飛▲79歩△85飛成(第6図)
突き捨てを生かす
先手は筋よく▲73歩と攻め立てる。5筋の折衝の際に入れた突き捨てを生かした格好だ。対して後手は広い右辺に玉を逃がし、粘る体制。先手は▲75飛と切り飛ばし、▲42角で包囲網を作る、いかにも無限さんがやってきそうな順で迫る。後手は王手桂取りで、竜をひきつける。形勢は先手がいいが、こういった大駒をひきつける展開は個人的に好きなパターンである。
第6図からの指し手:▲82角△44銀▲91角成△52金▲31角成△26歩▲同銀△28歩▲同玉△36桂▲18玉△48桂成▲同金△16歩▲同歩△36金(第7図)
攻め合いでごまかす
▲33角成で▲24馬~▲22飛の展開も考えられたところだったが、本譜は73から脱出される展開を嫌い▲82角。△44銀はこの1手の受けだが、▲91角成として次の▲92歩成~▲82とが厳しく残る。お互い時間も切迫している中、△26歩からの攻めに託した。△28歩に▲37桂なら指す手無し状態だったが、▲同玉だったのでふんどしから攻めがつながってくれた。△36金まで進み、何とか勝負形に持ち込むことができた。
第7図からの指し手:▲86歩△26飛▲28香△17歩▲同桂△16飛▲29桂△25桂▲13歩△同香▲同馬△同飛▲85歩(第8図)
17に利かすか否か
▲86歩。竜当たりだが、チャンスが来たと思った。△26飛。これで勝ちだと思ったがそうではなかった。▲28銀と打つ手があり、これで先手がやれているとのこと。当然本譜のように△17歩▲同桂△16飛とするが、17に銀が利いているため、▲85歩と竜を取って先手がいい。本譜は▲29桂を打たざるを得ず、後手がよくなった。もちろん時間が切迫している状況なので結果論ではある。
第8図からの指し手:△17桂成▲同桂△37桂▲同金△同金▲74桂△53玉▲39香△16歩▲37香△38金▲64銀△43玉▲41飛△42銀(投了図)まで132手で後手の勝ち
逃げ切る
竜は取られたが、△17桂成から自然に攻めていけばよい。△38金で必至がかかり、▲64銀など、怖い王手は飛んできたが、逃げ切ることができた。
おまけ
コレクション(囲い)を全制覇しました。次は戦法かなぁ(進行度50/116)。
②詰将棋
A問題
1,1手詰め
2,3手詰め
3,X手詰め
B問題
1,3手詰め
2,5手詰め
3,X手詰め
先週の詰将棋解答
A問題
1,▲43馬まで
2,▲23角成△同飛▲14銀まで
3,▲12銀△同玉▲33飛成△11玉▲22角まで3手詰め
B問題
1,▲24馬△同玉▲44飛成まで、もしくは▲24馬△同香▲41角成まで
2,▲15角△同玉▲25銀△13馬▲15歩まで
3,▲42銀△同金▲31馬△同玉▲21竜△同玉▲22金まで7手詰め
先週の成績一覧
~集計中~