週刊はるん(6月第2週)

目次

 ①対局振りかえり

6/5 vs2段○、vs2段○、vs2段○ どれも途中は悪かった。2局目を取り上げる。

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第1図

第1図からの指し手:△66銀不成▲65桂△77歩▲15桂△34玉▲23角△43玉▲32角打△52玉▲34角成△51玉▲43角成△42銀▲同馬△同玉▲43銀△51玉▲52銀打(第2図)

 

二転三転

 

角換わりの終盤戦。直前に後手が角を切り飛ばし寄せに行ったところだが、第1図からの△66銀不成はぬるかったか。▲65桂が好手で、△77歩にそこで先手に攻めのターンが回った。▲32角打ちに対する△52玉もまずく、▲34角成が王手になるのが大きい。さらに△42銀は負ければ敗着となる悪手だった。最後▲52銀打ではなく、▲24馬とすれば△33合には▲同馬~▲21飛成のルートで、△61玉には▲51馬の押し売りで詰んでいた。

一つずつ見ていく。まず、△66銀不成では△29とが勝った。飛車の横利きをずらして△77桂不成を実現させようということだ。▲38飛△37歩▲18飛△19と▲28飛△27香(A図)としつこく狙えばいい。後手玉は詰めろがかからないのが大きい。

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A図

次に△52玉では△42玉なら以下▲43銀△51玉で続かなかった。

最後△42銀では△52金打ちで61へのルートを残しておけば安全だった。

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第2図

<反省>・攻め駒が1瞬離れるのは終盤において致命傷。

 

6/6 vs19級○、vs2段○、vs3段● ようやく達成率が20%を超えた。3局目を取り上げる。

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第3図

第3図からの指し手:▲63角成△79銀不成▲72馬△88銀不成▲同玉△72金▲32飛△71金打▲64歩△45角▲63銀△56角打▲79金△67歩成▲72銀成(第4図)

 

すぐの斬り合いは無理

 

穴熊の中盤戦。△68銀不成と角を取った局面。本譜は▲63角成から1直線に斬り合ったが、△72金まで進んでみると、銀損、玉の堅さ、66の垂れ歩のバッド要素がありこれは居飛車の失敗。△45角~△56角打の反撃がうまく、▲72銀成の局面で鮮やかに詰まされた。詰み少し長いので腕自慢の方は考えてみてほしい(答えは第4図の下に)。

▲63角成では▲68同飛しかなかったか。△67銀ならば、そこで▲63角成とすれば、同じように進んだとき▲82馬△同金▲79銀と後手玉を薄くできるので得。

ということで飛車を逃げるが、△64飛は①▲66飛△同飛▲同金で45の角を頼りにするか、②▲75銀△44飛▲72角成と攻める順があり、どちらもいい勝負。

また、△62飛は▲63歩△42角▲56角の長期戦ルート、△61飛には▲66飛として、①△65歩には▲46飛として次に▲72角成~▲42飛、②△66同飛には▲同金△39飛▲67金と辛抱する。とりあえず長い将棋にしておくべきだった。

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第4図

<反省>・▲63角成は28秒での着手。斬り合いの順はすぐ終盤になるのでもっと読みを入れるべき。

 

答え

 △77と▲同玉△67角成▲88玉△77銀▲99玉△89馬▲同金△同角成▲同玉△79金▲同玉△67桂▲89玉△79金▲99玉△88銀打▲同飛△同銀成▲同玉△78飛▲99玉△89金▲同玉△79飛成まで(実戦は△89金で投了)

 

6/8 vs1級●、vs9級○、vs4段● 1級に負けは調子狂ってますね…3局目を取り上げる。

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第5図

第3図からの指し手:△65桂▲77桂△57角▲58玉△59飛▲48玉△57香▲75角△64桂▲57角(第4図)

 

明快な順を逃す

 

相掛かりの終盤戦。先手が飛車と角金の2枚替えをしたところだが、序盤中盤の貯金が大きく、まだ後手がいい。ここで桂当たりなので△65桂と自然な手を指したがこれがつまずきの始まりだった。▲77桂と強く当てる順が見えておらず、△57角に▲58玉は先手陣に意外な耐久力がある。後手は飛車を打ち込み、第4図からも暴れたが及ばず。

△65桂自体はそれほど悪い手ではなかったが、57の地点に目が行き、▲77桂に対する△同桂成▲同金△65桂という最善の順が見えていなかった。△65桂では、△26桂とこちらから行くのがスマート。金を逃げると詰むので▲59玉の早逃げだが、普通に△38桂成でいい。あとは持ち駒の力でどうにでもなっていた。

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第6図

<反省>・基本に忠実に玉周りの金駒を攻める。

 

6/10 vs2段○、vs1級○、vs初段○ リハビリの日。3局目を取り上げる。

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第7図

第7図からの指し手:▲29歩△47金▲28歩△46金▲61飛△89角▲78角△同角成▲同玉(第8図、投了図)

 

決めるべきところは決めよう

 

先手の地下鉄飛車構想に対して銀冠穴熊で対抗した将棋の終盤戦。相手が△48金と打ってきたが、少し重く、観客からすれば攻めれば勝てるという感じだろう。本譜は▲29歩の受け。当然の2枚替えになるが、飛車を1枚増やしたところで感はある。最後は時間切れ勝ちになり、投了図は先手がいいものの、詰まして勝ちにはならなかった。

第7図は当然▲73桂成と行くところだった。△同桂▲同成桂△同金▲同馬△82金に▲61飛から詰み。詰みが見えていなくても後手が攻める時間がないので本譜よりもっと楽に勝てたと思う。

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第8図

<反省>・これくらいの攻め合いは一瞬で見えるように(詰将棋で鍛えろ!)。

 

6/11 vs初段○、vs2段○、vs2段○ 達成率が下げ止まりなので格下が続くのは仕方がない。1局目を取り上げる。

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第9図

第8図からの指し手:△99角成▲77角△同馬▲同桂△78角▲43角△同銀▲同飛成△42香▲54竜△87角成▲56竜△77馬(第10図)

 

分かりやすく優位に立つには

 

3間飛車対左美濃の中盤戦。△66角に75の飛車を▲45飛としたところだが、▲45飛では▲77角なら香を取られず振り飛車十分だった。ただ、後手も香車は取れたものの、やはり▲77角があり馬を消されたのはつらい。△99角成では一回△44歩が好手。飛車を逃げるしかないが、そこで△99角成とすれば▲77角がない(王手にならない)。

本譜次いで△78角に▲43角は先手の勝負手だが、△45角成でよかった。▲61角成に△51金でも△79飛(△24香~△27香成のイメージ)でもよさそうだ。本譜は△同銀と応じたため、竜を作られ気持ち悪い展開に。ただ、そのあとの△87角成に▲56竜だったため(正着は▲74竜)、桂を取れてよくなった。

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第10図

<反省>・駒を取る前に一回立ち止まってよりいい手がないか考える。

 

 

詰将棋

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A問題

 

1,1手詰め

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2,3手詰め

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3,X手詰め

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B問題

 

1,3手詰め

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2,5手詰め

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3,X手詰め

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先週の詰将棋解答

 

A問題

1,▲23飛成まで

2,▲42角成△同銀右▲52銀打まで、もしくは▲42角成△同銀左▲32銀打まで

3,▲12金△同玉▲21香成△同玉▲12金まで、もしくは▲12金△同玉▲21香成△23金▲11金まで5手詰め

 

B問題

1,▲34竜△同玉▲35金まで

2,▲25銀△同飛▲34馬△同玉▲35銀打まで

3,▲42竜△21玉▲12角成△同香▲22歩△11玉▲31竜まで7手詰め

 

先週の成績一覧

 

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