週刊はるん(4月第3週)

目次

①対局振りかえり

執筆時間の都合上、月曜と水曜の振り返りはなしです。ご了承ください。

 

4/10 vs1級○、vs3段●、vs1級○ 3段の壁は厚い… 2局目を取り上げる。

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第1図

第1図からの指し手:▲64同銀△同飛▲55銀△61飛▲77桂△73桂▲45歩△同桂▲同桂△同金(第2図)

 

柔らかく

 

先手中飛車の対抗形の中盤戦。後手が銀交換を申し込んだ局面。本譜シンプルに▲同銀と応じたが、△同飛に▲55銀と打たされるようではつらく、後手好調に。▲55銀では▲53歩成△同角に▲77角の方がよかったそうだが、せっかくの拠点を払い、△67銀などの攻め筋があるためやりにくい。▲64同銀では▲56銀と引くのが柔らかい手。以下△55歩▲67銀に△52飛と回るくらいだが、ゆっくり▲86歩がある。△54飛▲85歩に△45歩と動いてくるが、▲同歩△同桂▲同桂△同金▲46歩△56金▲同銀△同歩に▲45金(A図)などで手に乗ってさばいていける。本譜は55の銀を狙うことで後手の攻めが成立している。少し進み、第3図へ。

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左:A図、右:第2図

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第3図

第3図からの指し手:▲47歩△37銀成▲同金△66飛▲68歩△55角▲36歩△47桂成(第4図)

 

防戦一方より

 

△46銀と拠点を生かして攻めてきた局面。もう後手の攻めが切れる心配はない。本譜は▲47歩と受けたが、波状攻撃を受け、第4図でほぼ受けなしに。こういう局面は変に修復しようとすると悪化してしまう。ということで攻め合いの▲54角が勝った。相手に受けも考えさせる局面にしなければならない。△37銀成▲同金△59角と攻めてくれば後手有利だが、負けても1手差位にはなったと思う。

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第4図

<反省>・柔らかい手も時には必要・不利な状況でも少しでも攻め合いの形に持っていきたい

4/11 vs初段●、vs3段○、vs2段○ 3連勝は2週間ほどできていない今日この頃。1局目を取り上げる。

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第5図

第5図からの指し手:▲38金△57歩▲同角△同銀不成▲同玉△56歩▲同玉△65角▲57玉△56銀▲58玉△77歩成▲同金△87角成▲47金△77馬▲同桂△88飛成(第6図)

 

飛車は取らせてもいい

 

相掛かりの終盤戦。いま△47歩と打ってきたところ。形勢は先手がいいものの、玉が薄く、攻め込まれているので怖い。実践は▲38金と寄ったが、△57歩が迫力のある攻めに。清算して△65角~△56銀と設置され、歩成から飛車を成られては、完全に後手勝勢だ。△47歩には▲同金と強く取るべきで、△38銀が怖いが、▲56金と払っておけば問題なかった。飛車を取られても、上部に逃げだす形が強い。先手は▲23歩や▲64角、▲45桂など攻めにも困らない。

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第6図

<反省>・飛車を取られるよりも玉周りの歩の方が脅威。飛車を取られても攻めが細いことに気が付ければ。


4/13 vs3段●、vs20級●、vs初段● 久々の3連敗を喫して書く気が起きない…。1局目を取り上げる。

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第7図

第7図からの指し手:△54歩▲75歩△44飛▲74歩△同銀▲35歩△46歩▲同歩△63銀▲61角△52角▲72角成△同玉▲53金(第8図)

 

注意不足

 

金矢倉vs金美濃の対抗形の序盤戦。本譜は△54歩と待機したが、注意不足で、▲75歩をうっかりしていた。△同歩なら▲74歩△同銀▲52角がある。△44飛と浮いてその筋を緩和したが、▲35歩と2つ目の桂頭攻めをされた。玉を薄くされて▲53金と打たれた局面は、玉が薄く、勝ちにくい。

△54歩では△65歩と動くべきで、①▲同歩には△同桂▲66銀△64歩。次に△39角を狙って振り飛車も戦える。▲65銀△同歩と先に食いちぎっても△44角のラインが厳しい。②▲35歩は△44飛▲24歩(△同歩は▲同飛で▲34飛を狙う)△64角▲55角△同角▲同歩に△39角で先に玉を薄くしておいてどうか。いずれも攻勢は取れた。

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第8図

4/15 vs3段○、vs2段○、vs26級○ 14日から久々に10秒を始めたが、なんと6連勝。10秒の方が向いているかもしれない。まあ3段とは1回しか当たってないですが。1局目を取り上げる。

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第9図

第9図からの指し手:▲61飛成△46桂▲同角△同銀▲同飛△55金▲76桂△75銀▲63銀△71金▲74角△93玉▲71竜(第10図、投了図)

 

10秒らしい戦い

 

振り飛車の終盤戦。▲81飛の王手に△82銀と受けたところだ。ここで▲21飛成は有力で、△58と▲76桂△92桂と進むが、△36銀などがあり、受ける展開になりそうだ。▲61飛成は評価値的には悪手だが、▲84歩を見せて焦らす作戦。▲61飛成に△58となら、▲35角(▲72竜の狙い)に△71金打で2枚飛車が当たりになるので悪かったが、△46桂。この順は清算して△55金に▲76桂から反撃して勝つことができた。

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第10図、投了図

4/16 vs初段○、vs2段●、vs初段○ まだまだリハビリは続く。2局目を取り上げる。

 

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第11図

第11図からの指し手:△67歩成▲42成桂△68と▲51成桂△69飛成▲62角△63玉▲52竜△72玉▲84角成(第12図、投了図)

 

防衛ライン

 

右玉vs向かい飛車の終盤戦。△89飛に▲69銀と受けた局面。本譜は1直線に△67歩成と攻め合ったものの、この手が敗着となった。正解は△31銀でこれで後手が優勢を保てていた。①▲42成桂は△22銀▲51成桂で先手の攻めが細いので、△67歩成で後手勝ち。②▲11竜は△67歩成▲42成桂△同銀で先手の攻めを遅らすことができるので△57とからボロボロ取って勝ち。とにかく竜を侵入させない考え方が必要だった。本譜は竜に侵入されたので、攻め合い負けして即詰みに討取られた。

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第12図、投了図

<反省>・確実に攻めが続く形なら、相手の攻めを遅らせる考えを意識する。

 

 

詰将棋

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A問題

 

1,1手詰め

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2,3手詰め

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3,X手詰め

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B問題

 

1,3手詰め

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2,5手詰め

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3,X手詰め

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先週の詰将棋解答

 

A問題

1,▲44銀成まで

2,▲23金△同玉▲21桂成まで

3,▲33飛△同銀▲34角成△22玉▲12馬まで5手詰め

 

B問題

1,▲35竜△同と▲15飛成まで、もしくは▲35竜△同馬▲23飛成(▲23馬)まで

2,▲29飛△同玉▲18飛△同玉▲29金まで

3,▲18香△同と▲16飛△同銀▲26角△27玉▲37金まで7手詰め

 

先週の成績一覧

 

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