目次
①対局振りかえり
今週から振り返りコーナーを一新します!現在の謎の不調を終わらせるために、1日1局分、ポイントを絞ってお届けいたします。
4/3 vs3段●、vs2段○、vs2段● 1局目を取り上げる。
第1図からの指し手:△72同玉▲64銀打△78と▲73銀打△71玉▲74銀△同飛▲63銀不成(第2図)
受け間違い
相振り飛車の中盤。後手が積極的に動き、第1図はすでに優勢だ。しかしここから間違える。△72同玉が疑問手で差が縮まってしまった。正解は△72同金。▲73銀△同桂▲同桂成△同金と突っ込んでくるが、▲85桂には△81桂▲同桂成△同桂(A図)で、▲85銀には△87角▲94銀△69角成(B図)で優勢を維持できていた。
続く▲64銀打は▲73銀打ちが狙いである。ここはとにかく73に利きを足さなければいけなかった。例として、△62金上として、▲63銀成には清算して△63同金となると、歩切れなので手をつなげづらい。以下▲64銀には△同金、▲64金には△87角で受け流す感じだ。本譜は73に利かさなかったため、銀3枚でゴリゴリいかれ、逆転負けを喫した。
<反省>・玉頭周りの戦いでは特に慎重に読みを入れる。
・歩頭銀などの勝負手にビビらない。
4/4 vs3段○、vs3段●、vs3段● 2局目を取り上げる
第5図からの指し手:▲86銀△35歩▲47銀△76角▲48玉△66歩▲68歩(第4図)
弱気
相掛かりの中盤戦。△74歩と追い返しに来たところだが、▲86銀はさすがに弱気だったか。ここでは▲64歩が勝った。もちろん読んでいたが、△75歩▲63歩成△同金の時にイマイチ攻めが分からず断念した。しかし、そこで▲41角と打てば、△42金に▲71銀(C図)で攻めが続き、先手がリードを奪えていた。本譜の順は、第4図まで進むと、互角ながら先手陣が縮こまり、先手をもってやりづらそうである。少し進んで第5図へ。
第5図からの指し手:▲58玉△47歩成▲69玉△57と▲59香△56銀▲34角△42歩▲46銀△67歩成(第6図)
逃げ間違い
△46歩の詰めろに対し、▲38銀などと受けても△47金でボロボロ取られるので、ここは玉を逃げる1手。▲58玉としたが、△47歩成と下段に落とされ、第6図から一気に寄り形を作られてしまった。ここは▲37玉なら激戦だった可能性が高い。△36金▲28玉△47歩成▲17玉△37と(E図)まで攻められるが、▲16玉~▲14歩と入玉をちらつかせれば負けない形になった。
<反省>・局面が一段落した後の攻めの組み立ての精度を上げる。
・玉の安全度を見切る精度を上げる。
4/5 vs2段● vs2段● vs2段○ ついに達成率が20%を切ってしまった。1局目を取り上げる。
第7図からの指し手:△69銀▲68金寄△59竜▲86香△74桂▲85香打△86桂▲同馬△84歩▲83歩(第8図)
勝負手を逃す
対抗形の終盤戦。第7図は先手が少し有利なものの、まだまだこれからの局面。しかし、ここで打った△69銀はいかにも筋が悪く、形勢を損ねた。ここでは△36銀という勝負手があった。▲同銀は△58竜なので、手抜いて攻め合うところ。①▲55角は△47銀成▲74桂△71玉▲47金△74歩で互角。また、本譜と同じように②▲86香は△47銀成▲95桂△58成銀▲85香打で激戦。③▲55香ならば△84銀▲52香成で先手十分だが、この局面で▲55香は気づきにくい手だと思う。本譜は後手の攻めを余され、急所の▲83歩が入り、完敗。
<反省>・苦しい時でもあきらめない勝負手を。・筋悪な手から読まない。
4/6 vs3段●、vs3段●、vs2段○ 1局目を取り上げる。
第9図からの指し手:△24銀▲29飛△25歩▲56歩△33桂▲88玉△21飛▲78金△42金▲16歩(第10図)
弱気2
角交換振り飛車の序盤戦。飛車のぶつけに対し、△24銀と応じたが、これでは何のために角交換振り飛車をやっているのかわからない。先手玉は未完成。後手陣にスキなしとくれば△25同飛に決まっている。以下▲同桂△29飛▲33桂成△同桂で互角ながら飛車の打ち込みのない後手に不満はないだろう。本譜は第2次駒組みに移ったが、第10図まで進んで先手の作戦勝ちとなった。後手は位は取ったが、それ以上に先手の▲55歩~▲56角が絶好になる。
<反省>・角交換振り飛車の要点が頭に入っていない。
4/7 vs3段●、vs20級○、vs初段○ 久々の勝ち越しだが、相変わらず3段には勝てていない。1局目を取り上げる。
第11図からの指し手:▲38角△47銀▲72と△同銀▲73角成△同銀▲47飛成△39角▲27玉△28金▲17玉△38金(投了図、第12図)まで122手で後手の勝ち
2つのミス
相振り飛車の終盤戦。△48飛成と王手をかけられたところ。▲38角と合い駒したが、悪手で後手優勢に。正解はまじねむさんも指摘していた▲38金。46の角が28まで利いているのを忘れていたが故のミスだ(角金どっち打っても負けと思っていた)。▲38金以下△39銀▲27玉△38竜▲同玉△63歩▲39玉△27金▲38銀△同金▲同玉(F図)と進んで互角の勝負となる。
本譜の▲38角に△39銀と打たれていたら先手劣勢だったが、△47銀と打ったことで再び互角に。▲72と△同銀に▲73角成といったのが敗着となった。▲47飛成で引き付ける狙いだったが、角の利きがなくなったので詰まされてしまった。正着は▲72と△同銀に▲49金と打つ手で、△38銀成▲同金の局面は、先ほどの変化と角金交換した勘定になるので互角だった。
<反省>・1間竜の形にされた時点で負けと思わず、嫌味を付ける受けを。
4/8 vs12級○、vs2段●、vs初段○ いまだ2段に安定して勝てる状態まで戻っていない。2局目を取り上げる。
第13図からの指し手:▲86桂△37歩▲74桂△38歩成▲同金△74飛▲76歩△37歩▲同金△64角▲46歩△53角▲同金△79飛(第14図)
急所を間違える
相振り飛車の中盤戦。矢倉をどう崩すかだが、本譜は▲86桂と打った。どうやらこのあたりで形勢を損ねてしまったようだ。△37歩が急所のたたきで入って後手がよくなった。74と38の銀を取り合った後、2回目の△37歩がさらに厳しい。▲同金に△64角の両取りがどう応じても悪い。△79飛と先手陣に打ち付けたところではもう後手勝勢に。
▲86桂では▲75歩が勝った。①本譜同様△37歩には▲74歩△38歩成▲同玉△74飛に▲61銀と絡んで激戦。②△同銀は▲65桂△64銀上▲43竜△24飛▲73歩でこれまた激戦。74よりも73を狙うべき局面だった。ただ、攻めが細く、つなげるのが大変なので、この局面を作った時点で実践的にはまずかったかもしれない。
<反省>・囲いの急所を正確に。・互角でも自分が指しにくいと思った展開を避けられるようにする。
4/9 vs3段●、vs2段○、vs初段○ 1戦目を取り上げる。
下の第15図は相振り飛車の序盤戦。手が広い局面だが、1番やってはいけない手は何だろうか。
第15図からの指し手:▲56銀△84飛▲77飛△66角▲67銀△33角▲76銀△77角成▲同桂△33桂▲68金△24飛▲67銀△52玉▲56銀△15歩▲同歩△17歩(第16図)
初歩的なミス
▲56銀。無警戒な銀の進出が本局の敗着となった。これにはもちろん△84飛と回られる。▲77飛に△66角。「これだけは食らっちゃだめよ」と教わる筋をやってしまった。▲56銀では▲76飛や▲56歩、▲86歩などで1局だった。▲56銀以下必死に形を整えるが、端攻めが飛んできて攻めが決まり、以下40手粘るが無念の負け。「▲56銀の前に▲76飛」。出直してきます…
<反省>「▲56銀の前に▲76飛」「▲56銀の前に▲76飛」「▲56銀の前に▲76飛」「▲56銀の前に▲76飛」「▲56銀の前に▲76飛」「▲56銀の前に▲76飛」…
②詰将棋
A問題
1,1手詰め
2,3手詰め
3,X手詰め
B問題
1,3手詰め
2,5手詰め
3,X手詰め
先週の詰将棋解答
A問題
1,▲28竜まで
2,▲33飛成△同桂▲46角まで、もしくは▲33飛成△同玉▲42飛成まで
3,▲13銀打△同桂▲21銀左不成△22玉▲32金まで5手詰め
B問題
1,▲37飛△15玉▲17飛まで
2,▲25銀△同と▲44馬△同玉▲24竜まで、もしくは▲25銀△同と▲44馬△同金▲33竜まで
3,▲22金△同玉▲21飛△13玉▲35馬△同歩▲25桂まで7手詰め
先週の成績一覧