週刊はるん(矢倉)

今週は対面対局からの振り返りです。

 

棋譜こちら

 

対局振り返り

 

左:第1図 右:第2図

本局は自分が後手番です。戦型は相矢倉になりました。相手の方とは4ヶ月くらい前に一度対局して以来だったんですが、その時も相矢倉でした(はるん勝ち)。前回は自分が急戦矢倉でやったので、今回は土居矢倉でじっくりとした展開です。

先手から先攻して、第1図は▲2六桂と銀取りに桂を打った局面です。以下、△4一飛▲3四桂△4九飛成▲8八玉△3四金(第2図)で後手優勢になりました。△4一飛が狙いの転回で、歩切れの先手は良い受けが難しいです。▲4六銀なら受かっていますが銀を投入するようでは攻めが切れてしまいます。

 

左:第3図 中:A図 右:第4図

その後はおおよそ後手優勢〜勝勢の流れでしたが、第3図で指した△7九金が躓きの始まりでした。

△7九金に代えて△7七歩成と成り捨てて、▲同桂は△8九金なので▲同角ですが、△7六金▲9九桂に△7七金▲同桂△8六桂(A図)とすれば先手玉が詰んでいます。△8六桂の詰みが見えなくても、△8六金や△8九金などでも勝ちなのでわかりやすい寄せでした。

本譜△7九金には▲6四角が攻防手でした。これには、受けては△5三金、攻めては△8九竜、攻防手返しで△4五竜!など、勝ち方も様々でしたが、本譜は△8六金(第4図)と必至をかけました。退路封鎖でいかにもな手ですが、後手玉が詰んでいたので負ければこれが敗着でした。

 

左:第5図 中:B図 右:第6図

第4図から▲4二角成△同玉▲7二飛△5二角▲3三歩成△同玉▲2五桂△4二玉と進んだのが第5図。ここに至るまでも色々詰み筋がありました(▲7二飛を打たずに▲3三歩成など)。まあ対局中は第5図までは自然な流れだろうと思っていましたが。

第5図からは▲5三銀△同玉▲6三銀成(B図)が詰将棋のようなおしゃれな収束で詰んでいました。

本譜は▲3四桂で、これも自然な手であり、対局中も第一感でしたが△5一玉▲7一飛成△6一歩(第6図)と進んでみると、以下王手は続くものの際どく詰まないようでした。勝ちだとは思っていても最後まで油断してはいけないと感じた一局でした。

 

最後に評価値です。

評価グラフ(将棋倶楽部24 AI棋譜分析サービスより)