週刊はるん(4月第3週)

新年度ですがまだ時間に余裕はあります。

 

対局振り返り

 

棋譜

https://shogiwars.heroz.jp/games/harungun-A3B1797C-20230401_133002

 

初手からの指し手:▲26歩△84歩▲25歩△85歩▲78金△32金▲38銀△72銀▲96歩△94歩▲58玉△14歩▲16歩△64歩▲24歩△同歩▲同飛△86歩▲同歩△同飛(第1図)

 

相掛かり

 

本局は自分が先手番です。新年度が始まって3局目の対局ですね。この頃はこれといった得意戦法がないのもあって、振り飛車居飛車含めてまんべんなく指していました。現在は矢倉の本を買ったので矢倉を気持ち多めに採用していますが。本局は相掛かりになりました。この戦型も指してて楽しいのでよく採用しています。

第1図

 

第1図からの指し手:▲76歩△同飛▲82歩△93桂▲81歩成△同銀▲64飛△72銀(第2図)

 

とりあえず未知の局面

 

相掛かりをよく採用すると言っても定跡本を持っているわけではないので、結構感覚で指してます。最近の相掛かりはすぐに▲87歩を打たない傾向がありますね。なので▲76歩と突っ張りました。△同飛に▲82歩〜△81同銀は部分的によくある筋。後の▲95歩の桂頭攻めを見せています。

第2図

 

第2図からの指し手:▲24飛△42玉▲95歩△34歩▲22角成△同銀▲94歩△85桂▲77歩△74飛▲25飛△98歩▲同香△97歩(第3図)

 

強気に

 

第2図から▲95歩は有力でした。以下①△同歩なら▲94歩△85桂▲84飛、②△28歩▲17桂△29歩成▲94歩と激しく行く順も有力でした。本譜は△28歩を嫌い▲24飛と戻しました。▲24飛と戻すと本譜のように、▲95歩に△34歩とされて▲84飛と回れないのが難点です。

 

角を換えて▲94歩〜▲77歩と収めて▲93歩成を見せます。後手も△98歩〜△97歩と反撃してきました。この歩を桂で取るか香で取るか。

第3図

 

第3図からの指し手:▲97同桂△77桂成▲75歩△94飛▲77金△33桂▲28飛△96歩▲85桂△97歩成(第4図)

 

細かい違い

 

△97歩には▲同香が勝ったようです。△同桂成▲同桂に①△96歩は▲93歩成△97歩成▲82と、②△94香(次善手)は▲56角△44飛▲46桂、③△33桂(最善手)は▲85飛△84歩▲86飛△28歩がソフトの示す一例で、②、③は後手がいいですが、人間的な第1感の①は互角です。

 

▲97同桂は△77桂成に▲75歩で大丈夫の読みでしたが、そこで△84飛と途中下車されて、▲85歩に△94飛(A図)と回られると、次の△96歩からの突破が受からず、先手が苦しかったようです。本譜は単に△94飛だったので▲85桂と飛ぶスペースがあります。

左:A図、右:第4図

 

第4図からの指し手:▲73桂成△同銀▲83角△64飛▲23歩△同銀▲24歩△12銀(第5図)

 

うっかり

 

先手は▲73桂成〜▲83角と打ちました。飛車が取れれば後手陣は脆いです。しかし、△64飛で両取りを回避できるのをうっかりしていました。

 

ここは▲95歩が良かったようです。△84飛(△95同飛は▲86金から9筋を収める)▲97香△85飛▲86歩と収めてこれからの将棋でした。

第5図

 

第5図からの指し手:▲15歩△27歩▲同飛△87と▲66金△77と▲56桂△62飛▲91香成(第6図)

 

この1手

 

▲24歩から銀を押し込んだ流れから▲15歩としましたが、もっといい手がありました。それが▲65桂です。銀取りですが、意外にも対処が難しそうです。銀を逃げると▲74角成があります。△82歩▲61角成△同飛▲73桂成(B図)をどう見るか。先手は2枚替えに持ち込み、いい勝負だと思います。

B図

後手は△27歩〜△87とが狙いでした。▲同金は△54角です。▲66金とかわす手に77と、ともう1マス寄って来ました。△45角から67の地点を狙う筋があるので▲56桂で飛車に当てつつ△45角を緩和しに行きました。

第6図

 

第6図からの指し手:△67と▲同金△55桂▲68金△85角▲48玉△67桂成▲63歩△同角▲65香△64歩▲67金△65歩(第7図)

 

勝負手、また勝負手

 

後手は△67と、とと金を活用しましたが、あまり良くなかったようです。先手の歩が切れたので飛車先を受けやすくなったからだと思われます。△55桂から△85角と67の地点を足して突破されそうですが、▲48玉とかわしておいて▲63歩で止めに行きます。△同角に▲65香も勝負手。△27角成なら▲62香成で斬り合う予定でした。本譜は穏やかに△64歩だったので桂と香を回収する展開になりました。

第7図

 

第7図からの指し手:▲55桂△27角成▲同銀△87飛▲63歩△83飛成▲62歩成△同金▲64歩△94角(第8図)

 

両取り逃げるべからず

 

本譜は▲55桂と角取りに打ちました。△27角成で飛車は取られてしまいますが、元々働いていなかったので角と交換できるなら歓迎です。攻めに使っていきましょう。△87飛と角金両取りをかけられましたが、無視して▲63歩が狙い。飛車を逃げると▲61角成があるので角を取ってきましたが、飛車を取って▲64歩と垂らして感じはいいんじゃないでしょうか。

第8図

 

第8図からの指し手:▲68金△26歩▲38銀△89竜▲78銀△49角成▲同銀△同竜▲同玉△66香(第9図)

 

紛れかける

 

両者時間がなくなってきました。△94角。金あたりなので反射的に▲68金と引きましたが、ここは▲63歩成が決め手でした。勢い△67角成ですが、▲62と△同銀に▲61角(C図)が▲52飛△31玉▲32飛成からの詰めろと竜取りを見てぴったりでした。

C図

▲78金に△単に89竜とされていたら▲78銀とできない(△49馬がある)ので▲63歩成△79竜▲69歩などと違う展開になっていて気持ち悪かったと思います。本譜は△26歩▲38銀の交換が入っているので49の地点は大丈夫ですね。後手は大駒をすべて切って、△66香に託しました。

第9図

 

第9図からの指し手:▲81飛△71歩▲85角△45桂▲51角△31玉▲67銀△同香成▲同金△66歩▲33香△67歩成▲32香成(投了図)まで115手で先手勝ち

 

1手勝ち

 

△66香は詰めろではないのでここで後手玉に詰めろをかければ良いです。▲81飛〜▲85角と詰めろをかけに行きました。△45桂は粘りある手ですが▲51角で逃しません。△31玉に駒が足りないので▲67銀で香を取りに行きました。精算後の△66歩は詰めろではないので▲33香が実現して1手勝ちになりました。

投了図

 

最後に評価値です。