目次
①対局振りかえり
7/17 vs2段○、vs3段○、vs3段△(千日手)、vs初段○ 引き分けは再対局できるシステム良き。2局目を取り上げる。
第1図からの指し手:▲65歩△14角▲45飛△44歩▲46飛△24角▲68銀△43金▲16歩△46角▲同歩△69角成▲45歩△49飛(第2図)
好着想の角
対嬉野風中飛車穴熊の中盤戦。角銀交換の駒損となったが、意外にも形勢の均衡は取れていたようだった。が、▲65歩は危険を察知できていない手。△14角が好着想で、2枚の角を自由に使わせる展開となり、形勢を一気に悪くした。
第1図では△14角がなければ案外後手からも動きにくい。ということで冷静に▲28飛が相場だったか。以下△33角▲96歩△94歩▲86歩△72金▲36歩△54歩(A図)などと駒組みに戻って、双方の持ち駒角、銀をどれだけ生かして戦えるか、の勝負になりそうだ。
<反省>・浮いた大駒を狙われないように注意。
7/18 vs3段●、vs3段●、vs2段○ 3段勢が強かった。2局目を取り上げる。
第3図からの指し手:▲56銀△96歩▲65歩△同歩▲66歩△同歩▲同銀△65歩▲同銀右△同桂▲同銀△同銀▲同角△同角▲同飛△64歩▲69飛△55角▲66桂△65銀(第4図)
細い攻めをつなぐには
角換わりの中盤戦。右玉相手に駒を抑え込み、割といい戦いをしていると思ったが形勢は互角。第3図は△63玉と力強く受けてきたところだ。本譜は▲56銀と65を争点にしようとしたが、65は後手も利きが集中しているので効果的な攻めにはならなかった。65で大さばきになったが、その後△55角~△65銀と攻防に打たれてみると、後手陣に強大な厚みができて、勝ちづらい将棋に。
図では▲76歩という手があった。①△同歩▲同銀右△75歩にばっさり▲74角と切る。△同玉に▲75銀で攻めがつながった。以下△63玉▲74銀打△62玉▲54飛△同歩▲53歩(B図)となれば勝利目前。
②△65歩は▲75歩△同銀▲65歩と少しずつポイントを積み重ねる。以下△96歩▲66銀左△同銀▲同銀△46銀▲64歩△72玉(△52玉は▲74角)▲83銀(C図)で先手勝勢。とにかくゴリゴリ行くのが大切だ。
<反省>・急所の見えない玉でも手はあるもの。
7/19 vs初段○、vs3段○、vs2段○ 普段月曜日は書かないが、3段戦の終盤が面白かったので書いてみる。2局目を取り上げる。
第5図からの指し手:△84歩▲同玉△93角▲85玉△84歩▲94玉△82角▲83玉(第6図、投了図)
綱渡り
居飛車穴熊対四間飛車の終盤戦。ずっと悪かったが、局面を複雑化させて粘っている。△74桂に▲85玉と上がったところだ。後手はここで△84歩。▲同玉に△93角がすれすれの手だ。▲83玉は△82歩▲94玉△75角でまずい。が、▲85玉として△84歩を打たせればもう△75角はない。最後は双方の玉が接近して終局に。
図では△72角が気付かない手で均衡を保っていたようである。以下▲83桂成△同角▲84銀に△82歩(D図)・・・ お互い怖い形だが、先手が攻めを続けるには銀を渡す必要があるため、最善を指し続けられる自信はなかった。
7/20 vs3段○、vs3段●、vs3段○ 序中盤が課題と感じた1日。2局目を取り上げる。
第7図からの指し手:▲75飛△74歩▲同飛△73銀▲75飛△74歩▲65飛△64銀(第8図)
1歩損くらいなら
相掛かりの中盤戦。△33桂と飛車に働きかけ、不安定な後手飛車を助けようとしてきた。ここで相手の注文に応じず▲75飛と5段目で頑張ったが、△74歩~△73銀と手順に飛車を取られるようではまずい。先手陣は飛車に弱い陣形である。
ここは素直に▲28飛と引くべきで、△85飛と歩得しながら飛車が生還されるが、先手は手得を主張する。以下①▲44角△同歩▲88銀△45歩▲86歩△同飛▲45桂△同桂▲同銀△55角(E図)に、a▲77角か、b▲44桂か。飛車を取られる変化を避けるなら②▲77桂△84飛▲24歩△同歩▲同飛△23歩▲34飛(F図)と細かく動く変化もある。いずれも先手容易ではないが、難しい戦いだろう。
<反省>・簡単に飛車を取られる変化ではいけない
7/21 vs1級○、vs2段○、vs21級○ 夏休み突入。3局目を取り上げる。
第9図からの指し手:▲95銀△同香▲同香△93歩▲99香△81桂▲66桂△63銀引▲74歩△65桂▲85歩△86銀▲93香成△同桂▲94歩△85桂(第10図)
見逃してもらった変化
vs角交換振り飛車の中盤戦。玉頭方面で戦いを起こし、後手が△83歩と受けてきた局面だ。本譜▲95銀と交換を求めたが、危険な手だった。交換後に△96角(G図)と打たれると合駒が悪く、△75桂と足されて勝てない展開だ。しかし本譜は△93歩と打ってきたので▲99香でごまかせた。しかし、進んで▲85歩(次に▲75角を見せた)も危険。すかさず△86銀と打たれ、第10図まで進むと77から殺到されそうだ。
▲95銀では▲75歩を利かし、△63銀引に▲95銀とすれば△75桂がなくなるため難しかった。先手からは▲74桂の楽しみも残る。
さらに進んで▲85歩では▲92歩と垂らしておくか、▲93香成△71玉(△同桂は▲94歩)▲73歩成△同銀▲83成香(H図)と進めた方がよかったと思う。攻め合いの形になるが、先手玉もまだ大丈夫なので十分に戦えた。
7/22 vs2段●、vs3段○(接続)、vs2段○(時間) 結果を見ればわかるが、再び不調期の気配。1局目を取り上げる。
第11図からの指し手:▲88飛△76歩▲同銀△42玉▲77桂△72飛▲75歩△54角▲65角△同角▲同銀△75飛▲66角△71飛▲85桂△84歩▲86歩△85歩▲同歩△77角(第12図)
強く戦う代案
角換わりの序盤戦。先手の早繰り銀に対して、△75歩とちょっかいを掛けてきたところ。本譜は▲88飛と回った。受け将棋、振り飛車党なら指したくなる手だ。これは悪い手ではないのだが、この後後手にのびのび指されて受け一方に。△77角ではすでに先手敗勢。ここまでひどい将棋は久々だった…
ここは▲75同歩と取る手もある。△65角に▲56角と打つ。△87角成▲78金△54馬(△同馬▲同飛△86歩▲83歩もある)▲83歩△72飛▲74歩△64馬(I図)が一例の進行。後手の馬が威張っているが、△74馬には▲82歩成の切り返しがあるため、意外と難しい。ただ、馬を作らせるのは自分にとって嫌なので、それなら最初から▲78金と上がっておくのがよかった。
<反省>・乱戦は嫌いなので初めから穏やかに行こう
7/23 vs3段●、vs初段○、vs初段○ 相手のミスを咎める人になってる。1局目を取り上げる。
第13図からの指し手:▲75角△42銀引▲53金△74香▲64角△63歩▲42金△同金右▲97角△95歩▲75歩△96歩▲74歩△97歩成(第14図)
時間がないと手が見えない
角換わりの終盤戦。苦しかったが何とか逆転して、▲54歩に△52金と引いたところだ。本譜は▲75角としたがこれが敗着。△42銀の金銀4枚で抵抗されると後手玉が遠く、△74香を打たれると▲75角の罪がよくわかる。
図では▲64歩のと金作りがあった。△62歩で受かるが、△66歩がなくなったのが大きい。▲51飛成△52金▲81竜と進めて、後手の反撃手段である△65香に▲63歩成とする。△同歩は▲66歩なので勢い△67香成とするが、▲41竜(J図)以下詰むので先手勝ち。△52金ではなく△65香や△42銀引など、変化はいろいろあるが、おおむね先手がいいという結論に落ち着いた。
<反省>・相手の攻めが細いとみればこちらはゆっくり手厚く
②詰将棋
A問題
1,1手詰め
2,3手詰め
3,X手詰め
B問題
1,3手詰め
2,5手詰め
3,X手詰め
先週の詰将棋解答
A問題
1,▲23飛成まで
2,▲11金△同玉▲22金まで
3,▲22金△同玉▲13馬△11玉▲22馬(▲22飛成)まで5手詰め
B問題
1,▲16銀△同と▲25竜まで
2,▲23桂不成△同玉▲12角△同香▲25竜まで
3,▲13飛△同桂▲21銀打△22玉▲31銀不成△同玉▲32金まで7手詰め
先週の成績一覧
解答者なし