今回から、月の始めに前月の振り返りをしていくことにします。戦績の振り返りをするのは約4年ぶりになります。
私は去年から、将棋ウォーズで指した対局について記録を取るようにしています。↓こんな感じに
その日の達成率、相手の棋力、戦型などなど。何かしらコメントを書かないといけないシステムなので、半ば強制的に自分の対局を振り返る必要が出てきます。効果があるのかは何ともいえないところですが、振り返り自体には大きな意義があると思っているので続けています。
これを1年以上続けているのでそこそこの量のデータが蓄積されているわけですが、この記録を活用しないと意味がないよね、ということに最近気がついて(遅い)、振り返りをしよう、というのが事の経緯です。
軽く紹介をしたところで、10月の振り返りをしていきます。
10月戦戦績
勝敗・・・58勝35敗(勝率.623)
月別段級位・・・4.53段
達成率推移
戦型別戦績
まず、今月は月全体としてはそこそこ安定した成績でした。勝率.623は10切れ全体の勝率.648を下回っていますが、月別段級位4.53段はここ最近では、確変の入っていた2024.9の4.90段(51勝21敗、勝率.712)と2024.3の4.57段(53勝23敗、勝率.697)に次ぐ高さでした。格上との戦いが比較的多かったといえます。
続いて、達成率推移の方ですが、10月上旬は9月の確変状態が続いており、80%を超えたり超えなかったりという日々でした。しかし中旬には確変が終わり、絶不調期に入ります。これには思い当たる節があるので後述します。下旬には少し持ち直しますが、上旬の水準に戻りきらないまま10月を終えました。中旬の調子が良ければ月間最高段位を更新していたかも。
戦型について
使用していた主な作戦について少し語ります。
矢倉…18勝12敗、勝率.600(先手11勝7敗、後手7勝5敗)
全体の3分の1で採用し、先手でも後手でも相居飛車の主力戦法。しかし格下相手に取りこぼすことも多く、思ったより勝てていないというのが第一印象です。敗因は、純文学ゆえの指し手の難易度の高さ。負けるときは中盤の押し引きの中で徐々に体を持っていかれることが多いです。一応、棋書と経験から、一番指しやすい形に誘導しているはずなんですが…
角換わり…12勝2敗、勝率.857(先手3勝1敗、後手8勝1敗)
主に後手で採用。集計ミスかな?と思うくらいには勝っていたので驚きました。特別得意なわけではないので。ただ、一言コメントを見ていると、「対応を間違えたが・・・」とか「負けにしていたが・・・」「実はちょいワルで・・・」みたいに、ほとんど逆転で勝ちを拾っていたみたいです。たしかに、ねじり合いの矢倉よりは角換わりのほうが逆転は起きやすそうではあります。しかし、やはり中盤で負けないようにある程度研究は進めておくべきです。
相振り飛車…3勝3敗、勝率.500(先手0勝1敗、後手3勝2敗)
主に後手で採用。ちなみに、10切れの記録では全体で26局相振り飛車になっていますが、先手はたったの3局です。理由としては、私が相振り飛車を採用する場合はオープニングが▲7六歩△3四歩▲7五歩の早石田に対抗して4手目△5四歩で振るケースがほとんどだったからです。
しかし前々から、対抗形よりも相居飛車や相振り飛車といった「縦の将棋」が好きだと感じており、相振りやりたいなぁとは思っていました。まあ対抗形で居飛穴組むのが勝ちやすいので実行には移していなかったんですが、今月から少しずつ「非対抗形党」の道を歩み始めることにしました。
具体的には、後手番の場合は▲7六歩△3四歩▲6六歩に△5四歩から相振り。3手目▲6六歩を突いてくる人はだいたい振り飛車党なので早石田対策と似た要領で指せます。
問題は自分が先手番のとき。相手が居飛車振り飛車どちらで来るのかわからないので▲7六歩△3四歩に▲2六歩と突くしかないです。それで△4四歩から相手が振り飛車にしてきたときに相振りにならない…という問題を解決するために、「はるん流相振り飛車」の構想を練っていました。△4四歩に▲4八銀〜▲3六歩〜▲3七銀〜▲6六角〜▲8八飛と無理やり相振りにして、▲3八金〜▲2七金(途中図)で最初突いた▲2六歩を生かそうというのが主眼。そのあと理想形に組めればまずまず戦える、という構想でした。
しかし、理想形に組むまでに手数がかかりすぎるので相手に速攻されて潰されるのがオチなので、一局だけお試しで指して(それが先手の1敗)、それ以降は先手での相振りは諦めている、というのが現状です。
長々と書きましたが、このはるん流の構想を描いていたのが10/12,13あたりで、指したのが10/14。不調期の始まりである中旬と重なります。もしかしたらこの無理な構想が思考を乱したのかもしれません(?)。
もう少し戦型について書こうと思ったんですが、相振りを書き上げるのに疲れたので来月の振り返りにでも回します。
今月の一局
1ヶ月の中で印象に残った一局を紹介するコーナー
https://shogiwars.heroz.jp/games/harungun-sonkyu-20241021_162050
対局日:10/21
手番:先手
戦型:右銀超速
雁木相手に右銀を素早く繰り出して仕掛け、飛車を取ったあたりはかなり指しやすいと思っていたんですが、63手目▲2九飛が疑問で(最善は▲2八飛)、△3八金から飛車を抑え込まれてわからなくなりました。それでも飛車を軸に攻め、第1図は最終盤。自玉は明快に詰みなしと見て▲4六金と縛りましたが、△6九角成の勝負手があるのを見落としていました。以下▲同銀(▲同飛は△6八金以下詰み)△8八桂成▲同玉△8七歩▲9八玉△9七金▲同玉(第2図)と進みますが、7七の地点があいているのが大きく、際どく不詰でした。勝ったと思ったときが一番危ないですね。