週刊はるん(6月第3週)

目次

 ①対局振りかえり

6/12 vs2段○、vs2段○、vs2段○ 達成率が30%弱になったのでそろそろリハビリ期間は終了かな?3局目を取り上げる。

f:id:senjanharun:20210612154153p:plain

第1図

第1図からの指し手:△65歩▲55銀△63桂▲54銀△同歩▲35桂△34銀▲56角△45歩▲同歩△55歩▲67角△86歩▲同歩△47銀▲44歩△56歩▲43銀△51玉▲47金△38角▲56角△29角成▲34角(第2図)

 

優勢な時は手堅く

 

角換わりの中盤戦。先手を歩切れにできたため、後手が優勢だ。しかしここから間違える。△65歩と攻め合ったが、▲55銀が見た目以上に厳しい。△同銀▲同桂は厳しいと判断し△63桂としたが、銀交換後▲35桂があった。△34銀に狙いをつける▲56角が好手で、▲34角と詰めろで銀を取られては厳しい。

▲55銀を許すと厳しかったため、後手も△63桂と打てばよかった。歩得しているので、長期戦になれば生きてくる。以下は変化の一例だが、▲35桂△24銀▲75歩△同桂▲23桂成△同金▲76歩△87桂成▲同金△28歩(A図)となれば、先手の攻めを受け止めているといえそうだ。

f:id:senjanharun:20210612155524p:plain
f:id:senjanharun:20210612155415p:plain
左:A図、右:第2図

<反省>・優勢な時は厳しそうに見える手はとりあえず消しておく

 

6/13 vs5段●、vs3段●、vs3段● 9連勝からの3連敗は萎え。3局目を取り上げる。

f:id:senjanharun:20210613131607p:plain

第3図

第3図からの指し手:△65桂▲68玉△56桂▲79玉△55銀▲同角△54玉▲28角△68金▲同金△同桂成▲同玉△46歩▲66桂△63玉▲53桂成(第4図)

 

不運

 

角換わり腰掛け銀の終盤戦。形勢は右玉(先手)がいい時間帯が続いたが、後手も反撃して難しくなった。第3図は△36角に▲57玉と逃げたところだ。ここで△65桂は自然な手だったがこれが疑問手だったのは運が悪かった。先手玉はわずかに詰まず、後手も△54玉~△46歩(詰めろ)で粘ったが、最後▲53桂成がうまく、詰み筋に入ってしまった。

第3図では△45銀が渾身の勝負手だった。次の△65桂が相当な迫力になるので、▲44銀成△52玉▲45成銀と抜きに来るが、△同角▲64銀△56金▲68玉△66歩(B図)。これはもう大変な勝負だろう。

また、変化▲64銀に代えて▲43銀(△同玉は▲44金~▲45金)も考えられるが、△51玉▲56銀△65桂打▲46玉△23角(C図)でこれも難しい。先手玉が入玉できるかどうかの勝負だろう。

f:id:senjanharun:20210613133843p:plain
f:id:senjanharun:20210613133851p:plain
左:B図、右、C図

f:id:senjanharun:20210613133859p:plain

第4図

<反省>・ひねった対応も時には必要

 

6/15 vs2段●、vs2段○、vs3段○ 県民の日は神。1局目を取り上げる。

f:id:senjanharun:20210615202322p:plain

第5図

第5図からの指し手:△57桂▲同歩△58銀▲同玉△57歩成▲49玉△27角▲38銀打△48歩▲同銀△38角成▲同玉△35香▲37歩△27銀▲同玉△26銀▲同玉(第6図、投了図)

 

攻防の角で意外と寄らない

 

対嬉野流の終盤戦。△49飛に▲59金と打ったところだ。本譜は△57桂と詰ましに行ったが、△57歩成に▲49玉で不詰みがはっきりした。第5図の時点で先手玉に詰みは発生しておらず、詰ましに行くのは脳筋だった。

ここは△59同飛成▲同玉△26角(D図)でよかった。

f:id:senjanharun:20210615204850p:plain

D図

もちろん見つけてはいたものの、詰ましたい欲と、飛車2枚渡すのが怖かったため断念した。しかし、△53角と戻すと案外後手玉が寄らず、そもそも△26角も受けづらい。例えば▲48銀には△同馬と切って少し長いが詰み筋に入る。▲37歩△同角成▲48飛が最善の順だと思うが、△同馬▲同玉(▲同銀は△38銀から詰み筋)△26角▲37角△36桂▲38玉△18飛・・・ソフトに検討させればこのような難解な順が並ぶが、とてもじゃないが自分が指せる自信はない。人間なら▲37歩に△53角と戻し、▲43銀成に△52銀と受けて形勢不明だろう。

f:id:senjanharun:20210615204950p:plain

第6図

<反省>・自信がないなら詰ましに行かない

 

6/17 vs3段●、vs初段○、vs2段○ 見事に捲られた… 1局目を取り上げる。

f:id:senjanharun:20210617175318p:plain

第7図

 第7図からの指し手:▲65歩△54歩▲46角△83玉▲85歩△同銀引▲64歩△86桂▲77銀引△98桂成▲同玉△97香▲同桂△同歩成▲同銀△同香成▲同玉△92飛▲88玉△97銀▲87玉△75桂(第8図、投了図)

 

一石二鳥な手

 

穴熊の終盤戦。▲55角の王手に△64歩と受けたところだ。形勢は先手がいいが、ここで▲65歩としたのがぬるかった。活用するのに▲64歩~63歩成の2手がかかり、その間にも後手も攻め合いに持ち込める。本譜は△86桂が入り、端から殺到され、ごり押しされた。

△86桂を許さなければ先手玉は堅い。ここは▲77銀が味の良い活用だ。△同銀成しかないが、▲同金とすれば、飛車筋が通り、△86桂もなく、嫌味だった玉頭の銀も消えた。先手には▲85歩や▲64角、▲64飛など指したい手が多いので手に困らない。

また、本譜の▲64歩でも△86桂を消す▲86金が勝り、△85銀引▲同金△同銀▲86歩で、とにかく△86桂を防ぐのがよかった。

f:id:senjanharun:20210617180902p:plain

第8図

<反省>狙い筋が複数ある手が指せるように。

 

6/18 vs2段○、vs3段○、vs4段● 立ちはだかる4段の壁。3局目を取り上げる。

f:id:senjanharun:20210618175630p:plain

第9図

第9図からの指し手:△65歩▲同歩△75歩▲同歩△39角▲38飛△75角成▲12歩△同玉▲24歩△同歩▲同銀△13歩▲同銀成△同桂▲14歩△25桂▲13歩成△21玉▲12歩△95歩▲11歩成△31玉▲76香(第10図)

 

危険な手抜き

 

相矢倉の中盤戦。先手が先攻し、▲15同銀と取ったところだ。実戦は△65歩~△75歩とした。部分的にはかなりある筋だが、この場合はさすがに時期尚早。15の銀に威張られると後手は戦いづらく、▲12歩が決まった。以下取った香を▲76香と打たれ、後に▲64角と馬を消され、完封負け。

第9図はさすがに△15同銀しかなかった。香2枚持たれても△12銀で簡単にはつぶれない。変化の一例は▲15同銀以下△同香▲同香△13歩▲19香△12銀▲13香成△同銀▲同香成△同玉▲18飛△22玉▲11銀△31玉▲12飛成と攻めさせるだけ攻めさせておいてから△86歩▲同歩△83香(E図)で反撃するイメージだ。

f:id:senjanharun:20210618181221p:plain
f:id:senjanharun:20210618181552p:plain
左:E図、右:第10図

<反省>・反撃のタイミング

 


 

詰将棋

f:id:senjanharun:20210206123920p:plain

 

A問題

 

1,1手詰め

f:id:senjanharun:20210612161431p:plain

 

2,3手詰め

f:id:senjanharun:20210612161443p:plain

 

3,X手詰め

f:id:senjanharun:20210612161501p:plain

 

B問題

 

1,3手詰め

f:id:senjanharun:20210612161517p:plain

 

2,5手詰め

f:id:senjanharun:20210612161533p:plain

 

3,X手詰め

f:id:senjanharun:20210612161553p:plain

 

先週の詰将棋解答

 

A問題

1,▲54飛まで

2,▲43馬△同桂▲31金まで

3,▲22銀△32玉▲33飛△同銀▲21銀不成△31玉▲43桂まで7手詰め

 

B問題

1,▲15銀△同玉▲26金まで、もしくは▲15銀△35玉▲45金まで

2,▲24飛△同玉▲25金△同と▲33銀成まで

3,▲24桂△同馬▲42飛成△同馬▲13銀△23玉(△21玉)▲22角成まで7手詰め

 

先週の成績一覧

f:id:senjanharun:20210702145850p:plain

 

 

~お知らせ~

来週、再来週の6月第4週、7月第1週は詰将棋+αのみの更新となります。ご了承ください。

週刊はるん(6月第2週)

目次

 ①対局振りかえり

6/5 vs2段○、vs2段○、vs2段○ どれも途中は悪かった。2局目を取り上げる。

f:id:senjanharun:20210605160156p:plain

第1図

第1図からの指し手:△66銀不成▲65桂△77歩▲15桂△34玉▲23角△43玉▲32角打△52玉▲34角成△51玉▲43角成△42銀▲同馬△同玉▲43銀△51玉▲52銀打(第2図)

 

二転三転

 

角換わりの終盤戦。直前に後手が角を切り飛ばし寄せに行ったところだが、第1図からの△66銀不成はぬるかったか。▲65桂が好手で、△77歩にそこで先手に攻めのターンが回った。▲32角打ちに対する△52玉もまずく、▲34角成が王手になるのが大きい。さらに△42銀は負ければ敗着となる悪手だった。最後▲52銀打ではなく、▲24馬とすれば△33合には▲同馬~▲21飛成のルートで、△61玉には▲51馬の押し売りで詰んでいた。

一つずつ見ていく。まず、△66銀不成では△29とが勝った。飛車の横利きをずらして△77桂不成を実現させようということだ。▲38飛△37歩▲18飛△19と▲28飛△27香(A図)としつこく狙えばいい。後手玉は詰めろがかからないのが大きい。

f:id:senjanharun:20210605161717p:plain

A図

次に△52玉では△42玉なら以下▲43銀△51玉で続かなかった。

最後△42銀では△52金打ちで61へのルートを残しておけば安全だった。

f:id:senjanharun:20210605161749p:plain

第2図

<反省>・攻め駒が1瞬離れるのは終盤において致命傷。

 

6/6 vs19級○、vs2段○、vs3段● ようやく達成率が20%を超えた。3局目を取り上げる。

f:id:senjanharun:20210606123903p:plain

第3図

第3図からの指し手:▲63角成△79銀不成▲72馬△88銀不成▲同玉△72金▲32飛△71金打▲64歩△45角▲63銀△56角打▲79金△67歩成▲72銀成(第4図)

 

すぐの斬り合いは無理

 

穴熊の中盤戦。△68銀不成と角を取った局面。本譜は▲63角成から1直線に斬り合ったが、△72金まで進んでみると、銀損、玉の堅さ、66の垂れ歩のバッド要素がありこれは居飛車の失敗。△45角~△56角打の反撃がうまく、▲72銀成の局面で鮮やかに詰まされた。詰み少し長いので腕自慢の方は考えてみてほしい(答えは第4図の下に)。

▲63角成では▲68同飛しかなかったか。△67銀ならば、そこで▲63角成とすれば、同じように進んだとき▲82馬△同金▲79銀と後手玉を薄くできるので得。

ということで飛車を逃げるが、△64飛は①▲66飛△同飛▲同金で45の角を頼りにするか、②▲75銀△44飛▲72角成と攻める順があり、どちらもいい勝負。

また、△62飛は▲63歩△42角▲56角の長期戦ルート、△61飛には▲66飛として、①△65歩には▲46飛として次に▲72角成~▲42飛、②△66同飛には▲同金△39飛▲67金と辛抱する。とりあえず長い将棋にしておくべきだった。

f:id:senjanharun:20210606130818p:plain

第4図

<反省>・▲63角成は28秒での着手。斬り合いの順はすぐ終盤になるのでもっと読みを入れるべき。

 

答え

 △77と▲同玉△67角成▲88玉△77銀▲99玉△89馬▲同金△同角成▲同玉△79金▲同玉△67桂▲89玉△79金▲99玉△88銀打▲同飛△同銀成▲同玉△78飛▲99玉△89金▲同玉△79飛成まで(実戦は△89金で投了)

 

6/8 vs1級●、vs9級○、vs4段● 1級に負けは調子狂ってますね…3局目を取り上げる。

f:id:senjanharun:20210610174914p:plain

第5図

第3図からの指し手:△65桂▲77桂△57角▲58玉△59飛▲48玉△57香▲75角△64桂▲57角(第4図)

 

明快な順を逃す

 

相掛かりの終盤戦。先手が飛車と角金の2枚替えをしたところだが、序盤中盤の貯金が大きく、まだ後手がいい。ここで桂当たりなので△65桂と自然な手を指したがこれがつまずきの始まりだった。▲77桂と強く当てる順が見えておらず、△57角に▲58玉は先手陣に意外な耐久力がある。後手は飛車を打ち込み、第4図からも暴れたが及ばず。

△65桂自体はそれほど悪い手ではなかったが、57の地点に目が行き、▲77桂に対する△同桂成▲同金△65桂という最善の順が見えていなかった。△65桂では、△26桂とこちらから行くのがスマート。金を逃げると詰むので▲59玉の早逃げだが、普通に△38桂成でいい。あとは持ち駒の力でどうにでもなっていた。

f:id:senjanharun:20210610180117p:plain

第6図

<反省>・基本に忠実に玉周りの金駒を攻める。

 

6/10 vs2段○、vs1級○、vs初段○ リハビリの日。3局目を取り上げる。

f:id:senjanharun:20210610181221p:plain

第7図

第7図からの指し手:▲29歩△47金▲28歩△46金▲61飛△89角▲78角△同角成▲同玉(第8図、投了図)

 

決めるべきところは決めよう

 

先手の地下鉄飛車構想に対して銀冠穴熊で対抗した将棋の終盤戦。相手が△48金と打ってきたが、少し重く、観客からすれば攻めれば勝てるという感じだろう。本譜は▲29歩の受け。当然の2枚替えになるが、飛車を1枚増やしたところで感はある。最後は時間切れ勝ちになり、投了図は先手がいいものの、詰まして勝ちにはならなかった。

第7図は当然▲73桂成と行くところだった。△同桂▲同成桂△同金▲同馬△82金に▲61飛から詰み。詰みが見えていなくても後手が攻める時間がないので本譜よりもっと楽に勝てたと思う。

f:id:senjanharun:20210610182047p:plain

第8図

<反省>・これくらいの攻め合いは一瞬で見えるように(詰将棋で鍛えろ!)。

 

6/11 vs初段○、vs2段○、vs2段○ 達成率が下げ止まりなので格下が続くのは仕方がない。1局目を取り上げる。

f:id:senjanharun:20210611181734p:plain

第9図

第8図からの指し手:△99角成▲77角△同馬▲同桂△78角▲43角△同銀▲同飛成△42香▲54竜△87角成▲56竜△77馬(第10図)

 

分かりやすく優位に立つには

 

3間飛車対左美濃の中盤戦。△66角に75の飛車を▲45飛としたところだが、▲45飛では▲77角なら香を取られず振り飛車十分だった。ただ、後手も香車は取れたものの、やはり▲77角があり馬を消されたのはつらい。△99角成では一回△44歩が好手。飛車を逃げるしかないが、そこで△99角成とすれば▲77角がない(王手にならない)。

本譜次いで△78角に▲43角は先手の勝負手だが、△45角成でよかった。▲61角成に△51金でも△79飛(△24香~△27香成のイメージ)でもよさそうだ。本譜は△同銀と応じたため、竜を作られ気持ち悪い展開に。ただ、そのあとの△87角成に▲56竜だったため(正着は▲74竜)、桂を取れてよくなった。

f:id:senjanharun:20210611183436p:plain

第10図

<反省>・駒を取る前に一回立ち止まってよりいい手がないか考える。

 

 

詰将棋

f:id:senjanharun:20210206123920p:plain

 

A問題

 

1,1手詰め

f:id:senjanharun:20210605164342p:plain

 

2,3手詰め

f:id:senjanharun:20210605164356p:plain

 

3,X手詰め

f:id:senjanharun:20210605164409p:plain

 

B問題

 

1,3手詰め

f:id:senjanharun:20210605164435p:plain

 

2,5手詰め

f:id:senjanharun:20210605164447p:plain

 

3,X手詰め

f:id:senjanharun:20210605164501p:plain

 

先週の詰将棋解答

 

A問題

1,▲23飛成まで

2,▲42角成△同銀右▲52銀打まで、もしくは▲42角成△同銀左▲32銀打まで

3,▲12金△同玉▲21香成△同玉▲12金まで、もしくは▲12金△同玉▲21香成△23金▲11金まで5手詰め

 

B問題

1,▲34竜△同玉▲35金まで

2,▲25銀△同飛▲34馬△同玉▲35銀打まで

3,▲42竜△21玉▲12角成△同香▲22歩△11玉▲31竜まで7手詰め

 

先週の成績一覧

 

f:id:senjanharun:20210611183842p:plain