週刊はるん(8月第1週)

目次

 ①対局振りかえり

 

8/2 vs3段●、vs初段○、vs3段● 8月はゴキゲン中飛車をやる月にします。3局目を取り上げる。

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第1図

第1図からの指し手:△92歩▲65金△66銀▲95香△77銀成▲同桂△81桂▲93香△52金▲92香成△71玉▲52と△同飛▲43金△34角▲52金△同角▲31飛△41歩▲33飛成(第2図、投了図)

 

反射のミス

 

銀冠対ゴキ中の終盤戦。▲94歩と香車を取ったところだ。ここでつい△92歩と受けたが、▲65金でチャンスを逃した。ここはもちろん△66とが正解で、▲93金も△73玉で足りない。また、▲58飛と払うくらいだが、△77と▲同桂△66桂などと追撃しておけば問題なく振り飛車優勢だった。図では後手の残り時間が1:11と決して長くはなく、反射的に歩を謝ってしまったが、先手の持ち駒の少なさに注目していれば十分に勝ち切れた。

△66とを逃してからは一方的。△77銀成に▲同桂が意外と硬いのが誤算で、攻めが止まった後、端から殺到された。

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第2図、投了図

<反省>相手の持ち駒、自玉の余裕に注目して手を決断する。

 

8/3 vs3段●、vs3段●、vs2段○ 3段強すぎませんか… 2局目を取り上げる。

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第3図

第3図からの指し手:△45同歩▲24歩△55銀▲28飛△26歩▲同飛△53角▲28飛△26歩▲54歩△44角▲47銀△63金▲56銀△同銀▲同金△54金▲23銀△42飛▲34銀成△55金▲43歩(第4図)

 

強気にさばく

 

早囲い対ゴキ中の中盤戦。▲56歩△同歩としてから▲45歩とした局面だが、玉形の差で後手がいい。ここで△同歩が疑問手。銀桂があまりさばけない展開になってしまったからだ。56の拠点を抑えて△55銀としたが、2筋で歩切れにされ、▲47銀~▲56銀と遊び駒を活用した順がうまかった。第4図は形勢こそ互角なものの、後手が無理攻めを強いられていやな局面に。

第3図は△45同桂といくのが気持ちの良い跳躍だった。△57歩成を防ぐために▲56金だが、△25歩▲55歩△63銀引▲45銀△同歩▲同飛△33角▲44歩△42歩(A図)と面倒を見ておけば、先手から速い攻めがなく、△26歩~△27歩成で飛車の成り込みを見せられる後手がよかった。

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左:A図、右:第4図

<反省>・左桂、左銀をしっかりさばけるように。

 

8/4 vs3段○、vs14級○、vs2段○ 何とか3段に勝った。3局目を取り上げる。

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第5図

第5図からの指し手:△67銀▲同金△同成桂▲同飛△66金▲68銀△67金▲同銀△49飛▲59銀△57馬▲68金△48馬▲58金△57金(第6図)

 

決め手を逃す

 

振り飛車の力戦型の終盤戦。89の金を▲78金と上がったところ。後手優勢だが、本譜の△67銀のかぶせが疑問手で、互角に。実は、清算後の△66金に▲84桂(B図)とすれば、△同歩には▲83銀、△82玉には▲55角という感じで激戦が続いていた。ただ、本譜は受けに回る順だったので、再び上からごり押して優勢を確保できた。

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B図

△67銀では△29馬が決め手だった。次に△56馬や△58銀などの攻めがあるので▲54桂と攻め合いに望みを託すが、△56馬▲62桂成△同金▲61銀△82玉(C図)で、後手玉にこれ以上攻めはなく、先手玉は1手1手の寄りになっているので後手勝ち。

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左:C図、右:第6図

<反省>・大駒をうまく活用できないか考える。

 

8/5 vs3段○(時間)、vs3段○(時間)、vs22級● 時間切れでしか勝ってないな… 3局目を取り上げる。

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第7図

第7図からの指し手:▲55角△44歩▲36歩△25桂▲26金△17桂成▲同香△26銀▲同銀△同飛▲27歩△21飛(第8図)

 

一方的

 

振り飛車の力戦型の中盤戦。△25歩▲同歩としてから△33桂と跳んだ局面。△25桂からの攻めを緩和したいがどうするか。本譜は▲55角と打ったが、△44歩に後続がなかった。▲36歩と受けたが、△25桂が来る。▲26金には△17桂成があって一本取られた。

▲55角に代わる正着は▲66角。1マス遠くから打っただけだが、△44歩に▲55銀と出れるのが大きいのだ。以下①△43馬には▲36歩△25桂▲35歩△37桂成▲同玉△65歩▲39角(D図)、②△25桂には▲54銀△37桂成▲同桂△26歩▲18銀△54歩▲28歩(E図)でいずれもいい勝負。D図は次に先手に▲64桂や▲63歩などの攻め筋が残る。E図は△87銀などの攻めを受けてから▲31角と反撃するプランでどうだろうか。

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左:D図、右:E図

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第8図

<反省>・2つ以上の狙いを持った駒の配置ができるように。

 

8/6 vs3段○、vs2段○、vs2段○ 生活リズムが不規則すぎる。1局目を取り上げる。

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第9図

第9図からの指し手:△22飛▲67飛△同歩成▲31角△12飛▲21角成△45歩▲同銀△46歩▲48金引△77と▲54歩△62金直▲53歩成△同金直▲65桂△52歩▲53桂成△同歩▲54歩△同歩▲64歩(第10図)

 

指したくない手を指す前に修正

 

三間飛車の中盤戦。▲65角と飛車取りに打ったところ。本譜は自然に△22飛とかわしたが、▲67飛~▲31角で攻めがつながってしまった。実は▲31角に△32飛打▲22角成△同飛▲41飛△43歩▲31飛成△13角(F図)とすれば均衡を保てているが、自陣飛車に自陣角。こんな手ではつらいと思う。

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F図

その展開になる前に第9図では△31飛と引くのが勝った。▲67飛△同歩成▲22角△51飛▲11馬に△69飛(G図)。大駒の働きは先手の方がいいが、後手は△77と~△99飛成と桂香を回収して、△42香が歩切れを突く攻めになる。攻め合いになれば先手の端歩が突いていない点、▲21馬と桂を回収したら△同飛と交換できる点などで後手に分がある戦いだろう。

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左:G図、右:第10図

<反省>・飛車を逃げるところは場合によりけり。

 

詰将棋

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A問題

 

1,1手詰め

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2,3手詰め

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3,X手詰め

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B問題

 

1,3手詰め

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2,5手詰め

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3,X手詰め

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先週の詰将棋解答

 

A問題

1,▲21銀直不成まで

2,▲22竜△同銀▲42金まで、もしくは▲22竜△41玉▲51金まで

3,▲12飛△同玉▲13角成△同玉▲23角成まで、もしくは▲12飛△同玉▲13角成△11玉▲23桂不成まで5手詰め

 

B問題

1,▲35金△同桂▲21飛成まで、もしくは▲35金△同香▲34飛成(馬)まで

2,▲33金△12玉▲13飛△同玉▲23香成(金)まで

3,▲41金△同玉▲11竜△42玉▲51竜△同玉▲52金まで、もしくは▲41金△同玉▲11竜△42玉▲51竜△43玉▲54金まで

 

先週の成績一覧

 

~集計中~