週刊はるん(4月第4週)


目次

 ①対局振りかえり

4/17 vs2段○、vs2段○、vs2段○ リハビリに2段はいい相手かもしれない。2局目を取り上げる。

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第1図

第1図からの指し手:▲78飛△42銀▲75歩△84飛▲59角△75歩▲同銀△81飛▲74銀△72歩▲63銀成△65桂▲72飛成(第2図)

 

仕掛けの組み合わせ

 

振り飛車ミレニアム対居飛車穴熊の序盤戦。▲78飛と揺さぶったが、危険な1手だった。▲78飛では▲75歩と動き、①△84飛には▲96歩が成立する。△同歩なら▲同香△同香に▲95角(A図)が一例。②△75同歩には▲同銀△76歩▲88角△86歩▲同歩△65桂▲同飛△64銀▲同銀△同歩▲同飛△86飛(B図)とさばき合って終盤勝負の展開。

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左:A図 右:B図

本譜の▲78飛には△64歩があり、▲同歩△同銀と進むと相手銀の存在が大きく、苦労する展開だったが、△42銀と固めたので、▲75歩から仕掛けてB図まで進み、竜を作って指しやすい展開となった。

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第2図

<反省>・飛車筋の移動には細心の注意を。

 

 4/18 vs初段○、vs初段○、vs4段○ 暗黒期を抜け出した感はあるかもしれない。3局目を取り上げる。

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第3図

第3図からの指し手:△44角▲同角△同歩▲同飛△43歩▲46飛△74歩(第4図)

 

陣形のスキ

 

相掛かりの中盤戦。▲74飛と歩を取ったところ。次の狙いは▲34飛である。それを怖がって△44角とぶつけたが、清算後▲同飛が▲41角の先手になり、△43歩を打たされるのはきつい。じっと引かれ、▲35歩と▲74歩の桂頭攻めが厳しく残った。

△44角では△86歩が先手陣のスキを突いた1手。▲同歩△同飛で十字飛車である。以下①▲55角(▲73角成の狙い)には△89飛成▲79金△83竜▲34飛△44角▲同角△同歩(C図)は竜が大きく、後手がいい。②▲67歩は手堅く有力で、△89飛成▲79金(▲79歩は△87歩)△83竜▲34飛△44角に▲同飛△同歩▲84歩△74竜▲56角(D図)で先手有利の変化。ただ、10秒将棋で▲67歩は飛成が見えていてただ受けるだけの手だけに相当指しづらいと思う。

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左:C図、右:D図

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第4図

<反省>・相手の陣形のスキを付けるように。

 

4/19 vs4段●、vs2段○、vs2段● 時間切れ負けに受けミスで一気に負けと散々だった。3局目を取り上げる。

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第5図

第5図からの指し手:△62金寄▲82銀(第6図、投了図)

 

受けはあった

 

振り飛車の終盤戦。後手は先手の攻めを受けきり△58角成が回るか。本譜は時間に追われ△62金寄としたが、▲82銀で終戦

ここでは△62金と引いて受かる形だった。①▲72金は△同金で13の飛車が遠く利いていてすぐに寄らない形だ。▲48金と手を戻すくらいだが、△69飛と打って攻守交代になる。②▲73歩は飛車利きを止める手で、△同桂▲53銀△88飛(△58角成は▲62銀成で詰み)でどう転ぶかわからなかった。

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第6図、投了図

<反省>・10秒で受けを探すのは困難、そうなる前に数手前から読みを深く入れる。

 

4/20 vs3段●、vw初段○、vs4段● いつもの負け越し。1局目を取り上げる。

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第7図

第7図からの指し手:△85銀▲52金△53歩▲61金△同銀▲53馬△62金▲54馬△25竜▲43角△53歩▲25角成△同歩▲64馬△45角▲74桂(第8図)

 

踏み込めなかった順

 

対抗形の急戦の終盤戦。後手のポカもありずっと先手有利の時間が続いたが、第7図は後手に最後のチャンスが回ってきた。▲86桂に対し、△85銀と受けたが、攻め駒不足で再び先手優勢に。ここからは防戦一方で第8図のコビン攻めが厳しすぎた。△85銀では△67銀成と踏み込むべきで、▲同金△69銀▲88玉△67竜に▲74桂打から後手玉が詰んでいるかが読み切れなかったので断念したが、結果的に▲74桂打には△92玉で詰まない。わかりやすくいくなら△67竜では△78飛▲97玉の交換を入れてから△67竜を入れれば74に飛車の利きを足せる。これを読めていれば△67銀成を踏み込めたかもしれない。

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第8図

<反省>・よくわからない局面でも踏み込める勇気を。

 

4/22 vs1級○、vs3段●、vs2段● 達成率を上げたい。2局目を取り上げる。

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第9図

第9図からの指し手:△45金▲33銀△57歩▲69玉△58歩成▲同銀△22桂▲34桂△31玉▲21飛(第10図、投了図)

 

一気に寄り形へ

 

横歩取りの終盤戦。形勢は先手がよかったが、盛り返して第9図。実践はここで△45金と出たが敗着となった。金が上ずったのですかさず▲33銀と打たれて、持ち駒が悪い後手はいきなり受けなしになってしまった。ここは△57歩と打つべきだった。①▲68玉には△76桂▲77玉△88桂成▲同玉△85桂▲22歩△32玉▲77歩(E図)で、②▲69玉には△37歩▲同角△26桂▲46桂△33金▲36飛△34桂▲26角△同飛成▲22銀△同玉▲34桂△同金▲26飛(F図)が変化の一例でいずれも互角。長期戦が予想された。

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左:E図、右:F図

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第10図、投了図

<反省>・持ち駒と自玉の危険度を冷静に判断する。

 

4/23 vs2段○、vs2段○、vs2段○ 格下には安定して勝てるようになってきた。2局目を取り上げる。

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第11図

第11図からの指し手:▲85金△82桂▲94歩△92玉▲82桂成△同玉▲74桂△71玉(第12図)

 

詰めろの掛け方

 

先手エルモの対抗形の終盤戦。玉形の差で先手優勢だが、どう勝ち切るか。本譜は▲85金と押さえつけたが疑問手。ここは▲94歩と叩き、△同玉に▲11成銀が詰めろになる。以下△84銀には▲82桂成、△74歩には▲91馬という要領で攻めれば十分だった。

▲85金には△84歩がしぶとい受けだったが、本譜は△82桂。▲94歩△92玉で追いつめているようでも▲82桂成が悪手だった。△同玉で安定させてしまい、▲74桂には今度△71玉が利いた。▲82桂成でも▲11成銀と駒を補充するべきで、後手玉を不安定なままにしておくべきだった。

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第12図

<反省>・金駒を使わずに詰めろを掛ける方法を優先して読めるようにする。

 

詰将棋

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A問題

 

1,1手詰め

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2,3手詰め

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3,X手詰め

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B問題

 

1,3手詰め

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3,5手詰め

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3,X手詰め

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先週の詰将棋解答

 

A問題

1,▲17飛まで

2,▲22角成△同飛▲13香まで

3,▲22金△13玉▲32銀不成△43角▲23銀成(▲23金)まで5手詰め

 

B問題

1,▲15角成△同歩▲33飛成まで

2,▲43香△51玉▲53角成△21竜▲42香成まで

3,▲51金△42玉▲23飛不成△31玉▲32歩△同玉▲33飛成まで7手詰め

 

先週の成績一覧

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週刊はるん(4月第3週)

目次

①対局振りかえり

執筆時間の都合上、月曜と水曜の振り返りはなしです。ご了承ください。

 

4/10 vs1級○、vs3段●、vs1級○ 3段の壁は厚い… 2局目を取り上げる。

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第1図

第1図からの指し手:▲64同銀△同飛▲55銀△61飛▲77桂△73桂▲45歩△同桂▲同桂△同金(第2図)

 

柔らかく

 

先手中飛車の対抗形の中盤戦。後手が銀交換を申し込んだ局面。本譜シンプルに▲同銀と応じたが、△同飛に▲55銀と打たされるようではつらく、後手好調に。▲55銀では▲53歩成△同角に▲77角の方がよかったそうだが、せっかくの拠点を払い、△67銀などの攻め筋があるためやりにくい。▲64同銀では▲56銀と引くのが柔らかい手。以下△55歩▲67銀に△52飛と回るくらいだが、ゆっくり▲86歩がある。△54飛▲85歩に△45歩と動いてくるが、▲同歩△同桂▲同桂△同金▲46歩△56金▲同銀△同歩に▲45金(A図)などで手に乗ってさばいていける。本譜は55の銀を狙うことで後手の攻めが成立している。少し進み、第3図へ。

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左:A図、右:第2図

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第3図

第3図からの指し手:▲47歩△37銀成▲同金△66飛▲68歩△55角▲36歩△47桂成(第4図)

 

防戦一方より

 

△46銀と拠点を生かして攻めてきた局面。もう後手の攻めが切れる心配はない。本譜は▲47歩と受けたが、波状攻撃を受け、第4図でほぼ受けなしに。こういう局面は変に修復しようとすると悪化してしまう。ということで攻め合いの▲54角が勝った。相手に受けも考えさせる局面にしなければならない。△37銀成▲同金△59角と攻めてくれば後手有利だが、負けても1手差位にはなったと思う。

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第4図

<反省>・柔らかい手も時には必要・不利な状況でも少しでも攻め合いの形に持っていきたい

4/11 vs初段●、vs3段○、vs2段○ 3連勝は2週間ほどできていない今日この頃。1局目を取り上げる。

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第5図

第5図からの指し手:▲38金△57歩▲同角△同銀不成▲同玉△56歩▲同玉△65角▲57玉△56銀▲58玉△77歩成▲同金△87角成▲47金△77馬▲同桂△88飛成(第6図)

 

飛車は取らせてもいい

 

相掛かりの終盤戦。いま△47歩と打ってきたところ。形勢は先手がいいものの、玉が薄く、攻め込まれているので怖い。実践は▲38金と寄ったが、△57歩が迫力のある攻めに。清算して△65角~△56銀と設置され、歩成から飛車を成られては、完全に後手勝勢だ。△47歩には▲同金と強く取るべきで、△38銀が怖いが、▲56金と払っておけば問題なかった。飛車を取られても、上部に逃げだす形が強い。先手は▲23歩や▲64角、▲45桂など攻めにも困らない。

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第6図

<反省>・飛車を取られるよりも玉周りの歩の方が脅威。飛車を取られても攻めが細いことに気が付ければ。


4/13 vs3段●、vs20級●、vs初段● 久々の3連敗を喫して書く気が起きない…。1局目を取り上げる。

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第7図

第7図からの指し手:△54歩▲75歩△44飛▲74歩△同銀▲35歩△46歩▲同歩△63銀▲61角△52角▲72角成△同玉▲53金(第8図)

 

注意不足

 

金矢倉vs金美濃の対抗形の序盤戦。本譜は△54歩と待機したが、注意不足で、▲75歩をうっかりしていた。△同歩なら▲74歩△同銀▲52角がある。△44飛と浮いてその筋を緩和したが、▲35歩と2つ目の桂頭攻めをされた。玉を薄くされて▲53金と打たれた局面は、玉が薄く、勝ちにくい。

△54歩では△65歩と動くべきで、①▲同歩には△同桂▲66銀△64歩。次に△39角を狙って振り飛車も戦える。▲65銀△同歩と先に食いちぎっても△44角のラインが厳しい。②▲35歩は△44飛▲24歩(△同歩は▲同飛で▲34飛を狙う)△64角▲55角△同角▲同歩に△39角で先に玉を薄くしておいてどうか。いずれも攻勢は取れた。

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第8図

4/15 vs3段○、vs2段○、vs26級○ 14日から久々に10秒を始めたが、なんと6連勝。10秒の方が向いているかもしれない。まあ3段とは1回しか当たってないですが。1局目を取り上げる。

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第9図

第9図からの指し手:▲61飛成△46桂▲同角△同銀▲同飛△55金▲76桂△75銀▲63銀△71金▲74角△93玉▲71竜(第10図、投了図)

 

10秒らしい戦い

 

振り飛車の終盤戦。▲81飛の王手に△82銀と受けたところだ。ここで▲21飛成は有力で、△58と▲76桂△92桂と進むが、△36銀などがあり、受ける展開になりそうだ。▲61飛成は評価値的には悪手だが、▲84歩を見せて焦らす作戦。▲61飛成に△58となら、▲35角(▲72竜の狙い)に△71金打で2枚飛車が当たりになるので悪かったが、△46桂。この順は清算して△55金に▲76桂から反撃して勝つことができた。

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第10図、投了図

4/16 vs初段○、vs2段●、vs初段○ まだまだリハビリは続く。2局目を取り上げる。

 

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第11図

第11図からの指し手:△67歩成▲42成桂△68と▲51成桂△69飛成▲62角△63玉▲52竜△72玉▲84角成(第12図、投了図)

 

防衛ライン

 

右玉vs向かい飛車の終盤戦。△89飛に▲69銀と受けた局面。本譜は1直線に△67歩成と攻め合ったものの、この手が敗着となった。正解は△31銀でこれで後手が優勢を保てていた。①▲42成桂は△22銀▲51成桂で先手の攻めが細いので、△67歩成で後手勝ち。②▲11竜は△67歩成▲42成桂△同銀で先手の攻めを遅らすことができるので△57とからボロボロ取って勝ち。とにかく竜を侵入させない考え方が必要だった。本譜は竜に侵入されたので、攻め合い負けして即詰みに討取られた。

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第12図、投了図

<反省>・確実に攻めが続く形なら、相手の攻めを遅らせる考えを意識する。

 

 

詰将棋

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A問題

 

1,1手詰め

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2,3手詰め

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3,X手詰め

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B問題

 

1,3手詰め

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2,5手詰め

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3,X手詰め

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先週の詰将棋解答

 

A問題

1,▲44銀成まで

2,▲23金△同玉▲21桂成まで

3,▲33飛△同銀▲34角成△22玉▲12馬まで5手詰め

 

B問題

1,▲35竜△同と▲15飛成まで、もしくは▲35竜△同馬▲23飛成(▲23馬)まで

2,▲29飛△同玉▲18飛△同玉▲29金まで

3,▲18香△同と▲16飛△同銀▲26角△27玉▲37金まで7手詰め

 

先週の成績一覧

 

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